花火
ヒューイやティターン神族、猛者の神は、大喜びでアテナの首を取ろうと襲撃した。
それぞれ個性的な服装と防具を身につけていた。
天界の果ての強い神達は、身分が高くお金も持っていた、それぞれ個性的な防具や特注の武器を備えていた。
弱い神は身分も低くお金もあまり持っていなかった為大量生産で作られた武器と防具を国から配給されていたので同じ格好をしていた。
個性的な服装の神達が先頭をきって襲いかかった。
天界の果ての強い神は新たな神の歴史に名を残そうと果敢に戦った。
「ようやく出番がきたな!」
「アテナの首は俺がもらう」
アテナが焦った。
一瞬気が緩んだ隙に天界の果ての大軍が襲いかかって来た。
キャレアは、アテナに気づかれないように総攻撃の準備をしていた。
黄金の翼の国の傘下の国にも攻撃命令を出し、20万以上の兵士がアテナ軍への攻撃の指示で動いた。
「何だ!この兵士の数は!キュレアめ!」
アテナは、4万の傘下の兵士に命令を出して戦わせた。
その隙に直属の1万のアテナ軍を引き連れて北の海へ向かった。
ゼウスの傘下4万と天界の果てとの戦いとなったが、寄せ集めの兵士達では到底歯が立たなかった。
アテナ軍の兵士達もわかっていた。
自分達に足止めをさせている間に早くポセイドン軍に合流しようとしていることが
アテナ軍の兵士達は、圧倒的な勢力の前に勝ち目のない戦いをさせられた。
一矢報いようとしたが全く歯がたたず次々と殺されていった。
半日もたたずに戦いは、天界の果ての勝利で終わった。
ゼウスの傘下の兵士達は、ほぼ全滅状態になった。
戦場は血の海となり大多数の神が死んだ。
キュレアは、次の作戦を指持した。
ティターン神族のヒューイの軍が黄金の翼の国を守り、キュレアの軍が10万の兵士を引き連れてアテナ軍を追う作戦に出た。
アルテミスも直属の軍を出撃させアテナに留めを刺そうと追撃する事にした。
「アテナは、早めに殺しておいた方がいいわね!生かしておいては厄介よ」
「アルテミス、危ないよ!
私も行く」
「心配しないで!貴女はここにいて」
アルテミスが大きな銀の弓を持った。
「この弓、以前の弓より威力が3倍あるわ!遠距離から射るから心配しないで!キュレアもいるし、アテナを殺すなら今がチャンスよ!」
アルテミスは、今ならアテナ軍1万だけ、ここでアテナの留めを刺さなければ、いつチャンスが回ってくるかわからないと思った。
アントリュースを説得してアテナ軍へ向かった。
キュレアとアルテミスは、直属の軍と10万の兵士を引き連れてアテナ軍を追った。
一日たったがアルテミスが帰って来なかった。
夜になり激しい爆撃音が鳴り響き、窓から北の海の方角を見た。
巨大な殺気が広範囲に広がり花火のような綺麗な光がとこどころに見えた。
戦場で多くの神がしんでいる!綺麗な花火という言葉は、今は出してはいけないと誰もが思う言葉だった。
だがあの光が現れる度に誰かが殺されている
アントリュウスは心配になり、いてもたってもいられなくなった。
アルテミスの所へ向かった。
ポセイドン軍の密偵がアントリュウスの動きを見ていた。
ニンキが焦った。
「アントリュウスがいない!?戦場に行ったの?」
ニンキは、ヒューイとアシュレイに相談した。
「大変よ!アントリュースがいないの!」
「戦場にいかれたのか!?」
ヒューイは黄金の翼の国から離れてアントリュースを探しに行くか迷った。
アシュレイは、人間界に行く予定だったがアテナ軍が攻めて来た事で鬼の神達と黄金の翼の国から出られなくなっていた。
ヒューイは、ゼウス軍の襲撃に備え軍を任されていた為黄金の翼の国から離れられなかった。
アシュレイとティターン神族がニンキに付いて捜索に行く事にした。
アシュレイは、防具を着て剣を腰に差した。
「どこを探せば?」
「アントリュースは、アルテミスが心配で戦場に向かったと思うからアルテミスの所へ向かいましょ!」




