戦場
ニンキは、アテナが何を考えているか読めなかった。
アフロディーテは、会話に夢中になっていた。
「みんなが思ってる親友とアテナが思ってる親友が違うかもしれないわよ!アテナにとって親友は、自分の手で殺したい奴を親友っていうのかも!」
アフロディーテが話し出し、ニンキも話しにノリノリになってきた。
「それだけじゃないんだからね~!面白い話しは!メデューサよ!」
「待ってました!メデューサ!」アフロディーテも楽しそうに盛り上げた。
アントリュースは、メジェンドを探しに行った森の事を思い出した。
「メデューサって頭がヘビでイダスが殺した怪物?」
「そうよ!だけどあのメデューサの一番元になった最初のメデューサは、ポセイドンの女よ」
「ポセイドンの女の好みって凄いわね!ああいうのが好みだったの?」
アフロディーテが熱くなった。
「メデューサは、もともとは綺麗な、女だったって話よ!アテナがメデューサに呪いをかけて髪を蛇にしたのよ、その後メデューサの首を斬り落として肩当てにくっつけてるのよ」
ニンキは、昔アテナが持っていた事を思い出した。
「色んな説があるから、どれが本当かわからないわよ!だけどメデューサの頭をくっつけた肩当ては、いまだにだにアテナは、気にいって使ってるわよ」
アフロディーテが、思いだし笑いをした。
「それってポセイドンがメデューサとアテナの神殿でやってたのをアテナに知られて、アテナが怒ってメデューサの頭を蛇にしたって話でしょ!」
ニンキが面白がった。
「アテナの神殿でやっちゃったの?家まで我慢できなかったの!?それは知らなかったわ!」
アルテミスも不思議がった。
「実際はどうだか」
アテナは、直属の軍1万とゼウスの傘下の兵士4万を引き連れていた。
アントリュースの軍事力を見るために傘下の兵士4万を捨て駒として戦わせるつもりだった。
アテナは、イライラしていた。
「天界の果ての奴等、何故向かって来ない!?」
天界の果ての兵士達は、キュレアが出撃命令を出すのを待っていた。
ヒューイ率いるティターン神族はアテナ軍が待機している情報を聞き、気合が入っていた。
「アテナがゼウス軍を引き連れて近くまで来てるって!?」
「とっととアテナをぶっ殺してゼウスをおびき出そうぜ!」
アテナの5万の軍に興奮して戦いたがっている猛者の神達も痺れをきらしていた。
「ヒューイ将軍、まだ待機ですか?」
「キュレアが出撃命令を出すまでは動くなだと」
「遅かれ早かれ戦うんだからいいじゃないですかね」
「今、アテナ軍を蹴散らしたら俺達だってアントリュース様に名前覚えられるかもしれないんですよ」
猛者の神達は手柄を立ててアントリュースの側近の地位を望んでいた。
北の海では、ポセイドン軍との戦いにパネース軍とドラゴン達が激闘をしていた。
ミカエルが、興奮した。
「ポセイドン軍の奴等強い奴等を連れて来ている!久しぶりだなここまでの戦い!」
ミカエルが殺しまくりながらポセイドンを探した。
「ポセイドン!出て来い、俺と戦え」
北の海では、既に過去には無い天界最大の戦場となった。
だが、この戦いは序章にすぎない、ゼウスの総力との戦場であればこれ以上の戦いになる事は誰もが、わかっていた。
北の海の方から恐ろしい殺気が黄金の翼の国にまで伝わってきた。
アテナは、痺れをきらしていた。
「アントリュース達出てこないわね!」
司令官がアテナの機嫌を取っていた。
「どうせキュレアの指示でしょうね!4万の傘下の兵士を突入させましょうか?」
アテナは、作戦を変更して北の海に向かう事を考えた。
パネース軍とドラゴンの戦力に興味を持った。
「もういいだろう!叔父様の加勢に行ってあげましょ!」
司令官が兵士に指示をだした。
「行くぞ!」
アテナ軍が海に向かった。
ニンキが気づいた。
「アテナ軍が何故海へ?」
アルテミスも焦った。
「このまま行かせては、まずいわ!ポセイドン軍の援護となれば北の海にいる天界の果ての軍にかなりの被害がでる」
ポセイドン軍とアテナ軍、二つの軍がパネース軍とドラゴンと戦う事になる!パネース軍に被害が出れば今後の作戦が厳しくなる。
キュレアが指示を出した。
天界の果ての軍が、一斉にアテナ軍に突入した。




