スペシャルもふもふ
「アントリュウス!せっかくフローラの国に来たんだから神秘の山奥に寄ってこうよ」
ニンキがアントリュウスを誘った。
アントリュウスも寄りたかったが、ゼウスとの戦争がいつ始まるかわからなかったから焦っていた。
急いで奏をパネースに紹介しようとしていた。
でも、行きたかった。
「少しだけなら」
アルテミスも賛成した。
三人で山の奥に来た。
「みんな~!帰って来たよ~~!!」
精霊達が現れた。
「ニンキ!体が出来たのね!」
「よかったね!」
ニンキは、精霊達と嬉しそうに会話をしだした。
アルテミスがアントリュウスに寄り添った。
「ここに来るのは久しぶりね」
「いい所ね!人間界も戦争になるかもしれないしフローラの国とセーシェルは、守りたいわね」
アントリュウスのオーラが強くなっていた。
精霊や動物達が気づいて集まりだした。
アントリュウスの所へ寄って来た。
「アントリュウス!凄~い!オーラが以前来たときよりかなり強くなってるわ」
「気持ちいいよ!アントリュウスのオーラ!」
「アルテミスも久しぶりね!」
精霊達が、大勢集まってきた。
動物達もアントリュウスのオーラに気づき集まりだした。
「可愛い!」
アルテミスが嬉しそうに動物達を撫でた。
撫でられた動物達は気持ち良さそうな顔をしていた。
アルテミスに撫でられようと動物達が、たくさん寄って来た。
「ここの動物達、可愛いわねアントリュウス」
ニンキがアルテミスの表情を見た。
可愛い少女の顔だった。
あの女、こんな顔するんだ
精霊達もアルテミスに寄って来た。
「アルテミス!久しぶりね」
「みんな元気だった?」
「ここのオーラかなり弱くなってるよ!アントリュウスとアルテミスがもっと来てくれないと植物が枯れ、川の純度も悪くなるよ」
ニンキがアントリュウスの近くに来た。
「アントリュウス!ここに一日泊まろうよ!神秘の山奥をアントリュウスのオーラを使って回復させよ」
一日、神秘の山奥に泊まる事にした。
ニンキが、アントリュウスの神の力を増幅させた。
アントリュウスは、オーラを使い神秘の山奥の生命力を高めた。
翌日、アントリュウス達は、セーシェルの奏がいる所に赤いドラゴンに乗って向かった。
「奏!久しぶり」
アントリュウスは奏と抱き合って喜んだ
「大きくなったわね!」
「奏は、3年前と変わらないわね!」
「キツネコを毎日モフモフしてたら年とらないのよ!」
キツネコは、顔を赤くして怒った。
「言わないって約束でしょ」
「ゴメンね!お詫びに今日は、スペシャルモフモフしてあげる!」
「スペシャルモフモフって!?」
アントリュウスが聞いた。
キツネコが焦った。
「それは、内緒です」
タヌキンナが口を挟んだ!
「きっと口で耳をパフッとするやつですよ」
キツネコの顔が更に真っ赤になった。
奏が「私が言ったんじゃないからね」
「あれ!アントリュウス、そちらの方は、彼女!?」
「うん!私の奥さんでアルテミスよ」
「綺麗ね!アルテミスさんアントリュウスを宜しくね」
キツネコとタヌキンナは奏がアルテミスに話し掛けた言葉使いに唖然とした。
キツネコの顔が引き攣った。
「奏!アルテミス様に対して無礼でしょ」
アルテミスは、気にしていなかった。
えっ!!
アルテミスは奏に気づいた。
勇者奏を知っていた。
ゼウスとの決戦に向けアントリュウスをゼウスと戦わせないよう伝説の勇者の協力を得ようと奏の情報を集めていた。
神の記憶を封印して人間になったという情報を聞いていた。
アントリュウスから奏の話を聞いたときから気になっていた。
ここにいたのね!
今は、神の記憶を封印しての修行中、余計な事は言わない方がいいわね!
奏がアントリュウスを大切にしてくれていた事が嬉しくて微笑んだ。
アルテミスと奏は、仲良く会話をしだした。
キツネコが口を開けて見ていた。
「そちらの方?方!?」
タヌキンナも驚いた。
「アルテミスさん? さん!?」
アルテミスと奏は普通に楽しそうに会話をしていた。
タヌキンナがキツネコに言った。
「きっと、さんと様はアルテミス様にとっては、一緒かも」
「そんな事はないわよ!人間にさん付けで呼ばれたらアルテミス様だっら怒ると思うけど」
「そういえば以前、下僕は偉大な神を敬うようにと怒ってた事があったよね」
タヌキンナも不思議そうな顔をしていた。
「相変わらずアルテミス様は、怒るポイントが違うわね!」




