普段からのコミュニケーション
天界の始まりでは、ゼウスが結界を破られた事に気づき激怒していた。
「天界の果ての奴等!面倒な神が増えてきている」
アテナがゼウス軍の総大将となり決戦の作戦会議を開く為、新たなオリンポス12神に招集をかけた。
ポセイドンは、アテナが総大将になった事が不満だった。
「ゼウス!何故、私ではなくアテナを総大将にした」
「兄さんは、海の王ではありませんか!総大将となれば私の直属の配下と神々に見られてしまいます!兄さんには私の援軍として戦ってほしいのです」
「そうか、だがアテナの配下と思われるのでは?」
「誰も海王ポセイドンがアテナの配下などとは思いませんよ!アテナは私の指示を伝達する者だと思ってください」
「まあいい!我がポセイドン軍だけで天界の果ては倒してやる」
ポセイドンは、不満そうに帰って行った。
ゼウスがポセイドンを総大将にしなかったのは、海王としての神の王のプライドを持っていたことに危険を感じた。
アントリュウスとは全うに力で勝負する事が見えていた。
成長していないアントリュウスとはいえ、力と力での戦いに勝利しようとしてる事に不安を持った。
アントリュウスを殺すには、勝つ為には手段を選ばないヘラやアテナの方に安心感があった。
アテナとポセイドンは昔、領地をめぐって勝負をした。
アテナは、戦いではポセイドンに勝てないと思い、戦い以外の勝負をけしかけた。
「どちらがこの領地の者達に恩恵をもたらせられるかの勝負をしませんか?」
アテナは土地に水を与える勝負を持ち込んだ。
「叔父様は、海の王!地上よりも大きな水の領地を持つ王でしたら水の勝負!できないわけないでしょ」
ポセイドンは、激怒した。
海水では植物が育たない
アテナの使って水によりオリーブが育った。
民達は、アテナの恩恵に感謝した。
アテナは、ポセイドンとの勝負に勝利し領地を手に入れた事を自慢気にいいふらした。
如何なる理由があったにせよポセイドンは、アテナに勝負で負けている
アテナならアントリュウスを罠に仕掛けて始末するだろう
アテナは千年前ゼウス神殿で大勢の神がいる前でアントリュウスに何も出来ず、圧倒的な力を見せ付けられ負けている、アテナはその屈辱を忘れていない。
どんな手を使ってでもアントリュウスを始末すると期待して総大将に任命した。
アントリュウスは、奏を、パネースに紹介する為、迎えに行く準備をしていた。
アルテミスとニンキは、アントリュウスと一緒に行動する事にした。
アルテミスは、少し不満な顔をしていた。
「おい、加護!お前は体があるんだからアントリュウスから離れてていい!別行動しろ」
「何言ってるのよ!私が、アントリュウスの補佐をして神の力を増幅させないと力が出せないでしょ」
「戦いのときだけ来ればいいだろ」
「いつ戦いになるかわからないでじゃない」
「わからない訳ないだろ感じた事がない強いオーラが現れたら敵だ」
「普段からコミュニケーションが必要なのよ」
ニンキは、アントリュウスが成長して神のオーラが強くなり一緒にいると神のオーラを浴びて気持ちよかった。
「それと、私の事を加護加護って、私には、ニンキって名前があるんだからね」
「加護もニンキも同じだろ」
くっ・・・
「アントリュウス!何とか言ってよ!私達友達でしょ」
「これはアルテミスの性格なのよ!でも可愛いでしょ?」
「どこが可愛いいの!?」
「怒った顔も可愛いし、ツンデレみたいな所も可愛いいのよ」
アルテミスが嬉しそうにアントリュウスに寄り添った。
これの何処が可愛いの・・・
ニンキとアルテミスは、仲が悪かった。
「パネース様から言われてるんだからね!アントリュウスを頼むって、私は、常にアントリュウスと一緒にいるわよ」
アルテミスは、邪魔だと思った。
フン・・・!
アルテミスは、アントリュウスと、ずーと二人っきりでいるつもりだったから不機嫌だった。
三人で赤いドラゴンに乗り人間界に向かった。
フローラの国へ到着した。
ティターン神族の生き残りであるヒューイは、この決戦を待ちに待っていた。
「いよいよだな」
ドラゴとグレンも黄金の翼の国の戦闘の準備をする為直ぐにもどることになった。
ドラゴに乗りヒューイとグレンは急いで黄金の翼の国へ向かった。




