再会
カーニバル最終日の前日
パネース神殿で夕食を食べながら話しが始まった。
ニンキは、豪華な料理に大喜びだった。
「幸せ~~!肉体があるっていいわね!」
ニンキは、体が出来てから色々な料理を食べて少し太っていた。
アントリュウスは決断した。
天界の果ての神によりゼウスを倒し、ゼウスの魂を使って呪いを解除する研究をする事にした。
「お父さん!絶対に戦いに加わらないでね」
「お前が殺されかけたら出て行く」
「ダメよ!地球がなくなっちゃうでしょ」
アントリュウスは、パネースに人間を好きになってほしかった。
人間を好きになってくれれば地球を破滅させない為に戦争には加わらないと思った。
「ねぇ!お父さん、今度人間の面白い友達をここに連れてくるわよ!お父さんも奏を見たら気にいるわ」
ニンキがくわえていた肉が皿の上にボトッと落ち呆然とした。
「ちょっと待って~~っ!ギャンブル性高いわよ~!人間の事を知ってもらうのに、奏はダメ~!」
ニンキのリアクションにパネースが興味を持った。
「面白い?奏という人間を見てみたい!連れて来い」
アントリュウスは、自信満々だった。
「お父さんも奏を見たら人間を好きになるわよ!それとアシュレイとイダスも、気にいるわよ」
「アントリュウス!アシュレイだけにしない?」
「何言ってるのよ!アシュレイとイダスも紹介するけど!一番面白いのは奏よ!」
「面白いのは奏でも一番いい子は、アシュレイよ」
「大丈夫よ3人連れてくるわよ」
「奏は危険よ!地球がなくなっちゃうでしょ!次の惑星の食事がここにある料理じゃない可能性が高いのよ!この神の食材A15ランクのステーキが食べれなくなるでしょ!せめて百年は、地球の料理を食べさせてよ」
ニンキは、いつもの3倍A15ランクのステーキを食べた。
翌日の朝アントリュウス達は、黄金の翼の国へ向かった。
アントリュウスたちが、神殿に到着した。
神殿では、アントリュウスを盛大に出迎えた。
キュレアが、アントリュウスに話しかけた。
「久しぶりだな!アントリュウス、転生おめでとう!」
「久しぶりね!キュレア」
「話しは、色々聞いてるよ、ゼウスを殺して翼を蘇らせようぜ」
キュレアが翼がないアントリュウスに気を使いながら話しをした。
千年ぶりに会ったアントリュウスの翼がない姿を見て、天界のコロシアムでゼウスに翼を引き抜かれたときの記憶が蘇ってきた。
「翼の事を気にしてくれてるの?」
キュレアは苦笑いをした。
「アントリュウスには、翼がよく似合うからな!翼を奪ったゼウスを許さない」
キュレアはアントリュウスの翼がない姿を見てゼウスに対して怒りが込み上げてきた。
「暗い顔はキュレアらしくないわね!」
「暗い顔!?そうかい?そう見えるか?」
「もう、自分ではわからないのね!?でも貴方なら大丈夫よ!貴方ならいつか笑えるわよ、久しぶりなんだから私を笑わせてもらおうと思ったんんだけど今日は無理そうね」
「ああ!俺も最近笑えなくなった」
「貴方が笑えない!?かなり重症ね?」
アントリュウスは、昔、キュレアと始めてあったときの事を思いだした。
千年前、アントリュウスがまだ少女期フローラだった頃、タヌキンナと天界の果ての旅の途中、ドラゴを育てる事になった。
ドラゴにミルクを与えようとキュレアの国に立ち寄った。




