肉体の復活
翌日、ニンキの肉体の復活が行われた。
「これ・・・私!?私の体・・・!!」
ニンキが自分の頬を触った。
体中さわりまくった。
私の肉体・・・!!
ニンキの体は、男の子だった。
ニンキは涙を流し、泣きながら大喜びをしてアントリュウスに抱き付いた。
「アントリュウス!私の体よ、ねぇ抱き付いて!?」
「抱き付きたいけどアルテミスが見てるから・・・」
「大丈夫よ!今ならアルテミスも許してくれるわよ!触って触って!」
ニンキが、アルテミスの顔を見た!
アルテミスが冷たい目をして、弓を構えていた。
「えっ!顔が怖い~~!」
「加護!!肉体が、復活したのだ!アントリュウスに近づいたら射るからな」
ニンキが、慌てて離れた。
「射たないで~~!!ちょっと待ってよ!アントリュウスと私は友達なんだからね」
「友達としての付き合いは、認める、だが抱きつくな!」
アルテミスから巨大な怒りのオーラを放った。
「はっはい~~~!」
こ、こ、怖いアルテミス!!
ニンキがアントリュウスに言った。
「私の体が手に入ったから次は、アントリュウスの翼よ!私はこれからもアントリュウスの補佐をするからね」
ニンキは、アントリュウスの体の中で、どれだけ翼がなくて辛い思いをしているか知っていた。
「ありがとう!ニンキ」
パネースがニンキに神器、知恵の書を渡した。
「加護!それをやるからアントリュウスの翼が蘇ることに強力してくれ」
ニンキが知恵の書を手にし中を見た!
あらゆる研究や歴史などが書かれていた。
「パネース様!!肉体を頂きありがとうございます!必ず私がアントリュウスの翼を復活させます」
その夜、アントリュウスは、パネースと一緒に風呂に入った。
神秘的な景色の屋外の大きな露天風呂だった。
「アントリュウス!人間は好きか?」
「好きよ!人間って楽しい遊びを次から次へ考えるのよ!そんな事をするのって神にも、動物にもいないでしょ!お父さんは、人間嫌いなの?」
「人間というのは、力がないからその分知恵を使って悪さをする者だと思っている」
「悪い人間もたくさんいるけど、いい人の方が圧倒的に多いわよ」
「いい人間なんか見たことがない」
「それに人間は友達を大事にするのよ!友達は大切よ」
アルテミスが赤いドラゴンを使い黄金の翼の国に来ている重臣の神達に伝言を送った。
黄金の翼の神殿では、アントリュウスの黄金の翼のお披露目の準備がされていた。
赤いドラゴンが神殿に到着した。
アルテミスからの伝言に神々が同様していた。
黄金の翼が蘇らないことに戦意が弱まるのではと重臣の神々の中には気にしていた者もいた。
イダスとアシュレイも黄金の翼が蘇らない話しを耳にした。
アシュレイが気にしていた。
「イダス!天界の果ての神は、アントリュウスの翼が蘇らないことにかなり深刻な雰囲気だね!」
「俺達は、アントリュウスの黄金の翼を知らないからあまりピンとこないけど女神アントリュウスの黄金の翼と言うとその翼だけで跪きたくなるって聞いたよ」
「アントリュウスは、落ち込んでるかもしれないね」
「ああ!俺達で支えになってやろう」
イダスがメジェンドを見た。
「どうだメジェンド!俺は、お前のことを忘れてないだろ」
メジェンドが無表情で口をポカーンと開けていた。
えっ!この会話の続きはないの!?
言葉のキャッチボールは?
イダスは、その会話の続きが何だかわからなくなった。
これがコミュニケーション障害か?
神殿の中で重臣の神々が、勇者キュレアに相談していた。
イダスがキュレアに気づいた。
勇者キュレア!?
イダスとアシュレイも勇者キュレアの名前は知っていた。




