守り神
アレス軍の兵士達が幸せな顔をして死んでいる指揮官を見た。
「笑って死んでる!ってことはまさかアルテミス!?この銀の矢・・・本当にアルテミスなのか!?」
「バカな!アルテミスが天界の果てにいるわけがないだろ!」
先陣にいる兵士達が騒ぎ出した。
それを見ていた兵士が隊長に報告をした。
「アントリュウスが向かっ来ます!!」
「アントリュウスだと!?」
アントリュウスが、真っ先に敵の軍に突っ込んだ。
アレス軍の神達は、動揺した。
「なぜ、アントリュウスがここにいる!?」
「それよりアントリュウスは、黄金の翼の国の王だろ!なぜ王が先頭をきって戦ってるんだ!」
アントリュウスは、アレスを探しながら、戦った。
急いでアレスを見つけて殺さなければ、アルテミスが、たくさん殺すところを見たくないよ!
ミカエル達は、久しぶりの戦いに気持ちがワクワクしていた。
ミカエル達には、悪いけど即効でアレスの首を取る。
アントリュウスは、戦闘モードに入り、神のオーラを高め、アレスのオーラを探した。
強いオーラが幾つかあった。
敵の兵士に剣を向け「アレスは、何処だ?戦争を終わらせたかったらアレスの居場所を教えろ!」
「あっちです!」
「お前は、戦争がしたいのか?」
「いえ、出来ればしたくないです」
兵士が震えながら答えた。
「隠れるか、逃げるかしてろ!アレスを殺して戦争を終わらせる」
アントリュウスが強いオーラを感じる方へ向かった。
「いた!」
アントリュウスが、アレスを見つけて突っ込んだ。
アレスの重臣達は、アントリュウスを見て逃げだした!アレスとアントリュウスの一騎討ちになった。
「アントリュウス!なぜ貴様がここにいる!」
「お前と話すことは、無い!」
そう言って、アレスの首を
斬り落とした。
アントリュウスは、アレスの斬り落とした頭を持って戦場にいる神達に見せて戦争を終わらせようと思った。
生首を見たら気持ち悪くて触れなくなった。
「どうしょう、触りたくない・・・」
近くにいた敵の兵士に「アレスは、死んだ!まだ戦争を続けたいか?」
アレス軍の兵士達は、降参した。
命を奪わないという条件でこの首を持って、戦場で戦っている神達に見せてくるように言った。
アレス軍の兵士の一人がアレスの首を持って戦場を走った。
上空から神の言葉により戦っている者達に言った。
「アレスは、死んだ!まだ戦いたい奴は、殺す!戦争をしたくない者は、武器を捨てろ」
アレス軍の兵士達は、アレスが、死んだことにより、自分達は、戦争をしなくていいだと思い武器を捨てた。
アレスの重臣とアレス直属の軍だけは、武器を持ったままだった。
キュレアの軍とミカエル率いるパネース軍によりアレスの直属の軍と武器を持った敵達を殺した。
始まって一時間たたずに戦争は終わった。
戦争が終わり、キュレアの重臣達とアントリュウス達とアレスに傘下にされた他国の神の王達により今後の事で話し合いが行われた。
全ての国がパネースの傘下になるという話しが進められたがパネースの軍は、原初の神直属の神だけの軍だと断られた。
キュレアが、アントリュウスに相談した。
「この天界の果ての国王達を傘下にして王になってくれないか?」
「嫌よ!私は、王になんかなりたくない!皆を跪かせるなんてできないわ」
「だが、絶対的な力を持った者が、王にならなければこの天界の果てで、いずれまた戦争が起こる」
「守り神だったらいいわよ!みんなが、困ったら助けてあげる」
アレスの傘下になっていた神の王達は、それぞれ国の王となり、アントリュウスの傘下になった。
アントリュウスは、天界の果ての王を名乗らず守り神という名目で天界の果てを納める事になった。
アルテミスが、アントリュウスに言った。「貴女!呼び方を気にするわね!王も守り神も言い方が、違うだけでやる事は同じよ」
「でも、みんなが受ける印象が、違うと思うよ」
「そうかしら?」
「私がアルテミスに俺は、君を愛してるよ!と言うのと、私の本当の言葉で、私は、アルテミスを愛してる!と言ったらどう?」
「えっ!どちらも嬉しいけど、どこが違うの?」
「もういい!守り神」




