二人の思い出
神殿に到着した。
あまりにも大きな神殿に、ニンキが驚いた。
イダス達が驚き、口を開けたまま唖然とした。
イダスとアシュレイは、アントリュウスのことを呼び捨てにできないと一瞬で思い出させられた。
神殿では、上級の神達や身分の高い神達がアントリュウスを出迎えた。
アントリュウスに深々と頭を下げアルテミスの所へ案内をした。
イダス達は、客室に案内された。
アントリュウスがアルテミスの部屋へ通された。
案内をした神達が、気をつかって席を外した。
アルテミスがアントリュウスの前に来た。
アルテミスが怖い顔をしてニンキに言った。
「そこの加護!貴方も気を使いなさい!!」
怒りのオーラを発した。
「ごめんなさい~~~い!!お邪魔しました~~っ!!」
ニンキは、アルテミスの気迫に訳がわからないが、とにかくビビって大きな声で謝った。
アルテミスには、ニンキの声は聞こえないがニンキはひたすら謝った。
「アントリュウス!ちょっと席を外すね」
ニンキが部屋から出た。
アルテミスは、アントリュウスの顔を見た。
アルテミスの目から涙が溢れた。
「アントリュウス!!」
アルテミスは、アントリュウスに抱き付いた。
両腕でしっかりとアントリュウスを抱き絞めた。
「アントリュウス!もう離さない、これからはずっと一緒にいる」
アルテミスの顔を見た!
綺麗な顔にドキドキした。
アルテミスがアントリュウスにキスをした。
アントリュウスは、アルテミスの唇の感触と匂いに懐かしさがこみ上げてきた。
アルテミスが可愛い表情をした。
アルテミスは可愛い表情をあまり見せないようになっていた。
アントリュウスが戻るまで黄金の翼の国の王妃として威厳を保っていた。
アントリュウスがいなくなってからは威厳のある表情しか周りの神達は知らなかった。
アルテミスがアントリュウスとソファーに座った。
「アントリュウス!前世の記憶は?」
「少し思い出してきているんだけど、あまりはっきりしないのよ」
「私のことは、どれだけ覚えてるの」
アルテミスがアントリュウスを見つめた。
「初めてアルテミスと会った場所、アルテミスの顔と名前それとアルテミスの匂い」
アントリュウスは、申し訳なさそうな顔をした。
「アントリュウス!大丈夫よ、記憶がなくても私のこと好き」
「当たり前だよ!アルテミスのこと好き!君に嫌われたくない」
アントリュウスは、男になってしまったことを言うべきか悩んだ。
「嫌う!?何故そんなこと言うの嫌う訳ないでしょ」
アントリュウスは、しまった!余計なことを言ってしまったと思った。
アントリュウスは、アルテミスの顔を見ながら言った。
「アルテミスに話さなくてはいけないことがあるのよ」
「何?」
「怒らないで聞いてほしいんだけど」
「何よ!聞いてみないとわからないでしょ」
その表情が少し恐かった。
ヤバい、どうしょう!
言うのやめようかな・・・
「早く言いなさいよ!」
「えっ!ねぇアルテミスこの会話、昔しなかった」
アルテミスが、微笑んだ。
「あら!あのときの会話を忘れちゃったの?」
アントリュウスの心臓が、高鳴った!
「何!凄く大事な思い出だったような!何!教えて?」
「ダメよ!自分で思い出して」
アルテミスがアントリュウスの唇に手を触れた。
アントリュウスは、ドキドキした。
知ってる!だけど思い出せない。
アルテミスがアントリュウスの唇に唇を重ねた。
アルテミスが舌を入れた。
アントリュウスは、ドキドキしながら舌を絡めた。
えっ!知ってる。
この後アルテミスと抱き合って結婚の契約を結んだんだ!
「アルテミス!私は、貴女には隠し事はしたくない!」
「いいわよ!何でも言って」
「私ね!実は転生して男の子になっちゃったの!」
「えっ!貴女、女神しょ?」
「うん!どうしょう切ったほうがいい?」
「切らなくてもいいわよ!付いてるの?」
「うん!」
「見せて!」
「ダメだよ恥ずかしいよ」
「私達夫婦でしょ!」
二人は、ヘッドへ行った。
朝まで大人の時間になった。




