学校
奏がアントリュウスを説得して学校に見学を兼ねて先生と話し合いに行くことになった。
学校の校内に奏とアントリュウスが歩いていた。
教室からアシュレイかイダスに言った「イダス!奏さんと、アントリュウス君が来てるよ!」
クラスの女の子達が、「可愛い!あの子、イダスの妹?」
イダスが「いや妹ではない・・・同居人」
「あの子何歳?」
「七、八才くらいかな?」
「もう!イダス色々教えてよ!」
「この時期にくるってことは、転校生か、特待生よね」
イダスが答えた。
「まだ、入学するかどうかわからないけど推薦はされている」
「推薦!?あんな幼いのに!」
「おい!あの子、セーシェルコロシアムで魔人に勝った子じゃない?」
「そうだ!あの子だ神の翼を持つ少年だ!」
「少年!?あの子、男の子なの?可愛いい~!」
「ねぇねぇ、あの子神の翼を持ってるの?」
「ああ!凄く綺麗な翼だよ!あの子が入学したらセーシェル神の養成学校は、レムリア大会で優勝間違いないよ」
神の養成学校では、午前中は、年齢に関係なく学力によってクラスわけがされて一般教養の授業になっていた。
午後からは、能力によって授業が組まれていた。
アントリュウスは、芸術の神を専攻を希望した。
生年月日が不詳で年齢がわからない為アントリュウスと初めて会った日が、誕生日ということになった。
年齢は、見た目で八才ということで住民票の許可をとることが王家から許された。
先生が、神の医者からお話しは、伺っています。
筆記試験をすることになった。
「先生!筆記試験の話しは、聞いてますが、アントリュウスは、今まで学校に行ったことがないから、あまりいい結果がでないと思いますよ」
「はい、構いません!既に推薦で入学は、決まっています!学力を見たいのです!0点でも構いません!学力を見て、学年と補習など考えさせていただきたいのです」
アントリュウスは、部屋へ案内された。
問題を見て、何これ!全く答えがわからなかった。
だが、何故か字を読むことができた。
「何!この問題全くわからないよ」
ニンキが問題を見て「へぇー今の人間の子供って、こんな勉強をしてるのね」
「ニンキ!答えわかるの?」
「わかるわよ!私は、前世は、天界大学の教授よ!」
ニンキかアントリュウスに答えを教えた。
これって、カンニングっていうんじゃない?
大丈夫よ!私は、貴女の加護だから貴女の能力を使って答えを書いたってことよ問題ないわ!私達は、一心同体よ」
試験が始まり30分くらいして先生が入って来た。
「アントリュウス君!手が止まってるけど終わりかい?」
「ええ!終わったわ」
やはり、山で暮らしてたと言ってたから筆記試験は、無理だったか!
先生が答案用紙を見た。
「何~!全問正解じゃないか」
なぜ?記憶喪失と言ってたが、記憶があったときは、どんな教育を受けてたんだ。
先生が、奏とアントリュウスに話しをした。
「学年ですか高校生からでも構いませんが」
奏が「小学生からにしてください!同じ年代の子供と友達になれるようにしたいんです」
「そうですか!学年は、12才のクラスからでどうでしょ?」
「構いません!専攻は、芸術か豊穣でお願いします」
「いや!もったいないです、アントリュウス君なら直ぐにでも勇者を目指せます!それに神になれる可能性がかなり高いです」
「アントリュウスは、人を殺すことをさたくないんです」
先生がアントリュウスに尋ねた。
「アントリュウス君勇者を目座さないかい?」
「嫌よ!私は、芸術か豊穣の神になりたいの!それがダメなら学校には、行かないわ」
先生は、アントリュウスの入学をさせたい為、許可した。
「芸術か豊穣どちらにしますか?」
「アントリュウスは、ハープが弾けるから音楽のほうがいいかも」
奏も農作業よりは、音楽のほうが洒落てると思った。
アントリュウスのハープを弾いて貰うために音楽室に行った。
先生は、戦闘の神か勇者を目指すものと思っていた。急遽、ハープを弾いて貰うため音楽室を借りることにした。
音楽室に入ると音楽の先生や音楽の神を目指す生徒もいた。
先生も生徒も街で演奏会をしているアントリュウスを知っていた。
先生が奏とアントリュウスに「すまないね!急だったので場所がここしかなくて、ここいる生徒も芸術の神を目指してるんです!ここで弾いてもらえますか?」
周りからじーと見られてなんか弾きづらい感じがした。
先生が、「好きな曲を弾いてください」
音楽の先生が話しに入ってきた。
「音楽の神を専攻されたんですね街で貴方の演奏を聴いたわ!何かお好きな曲を弾いてみてください」
アントリュウスは、曲で悩んだ。
ハープを見てると夢に出てくる女神の顔が浮かんだ!
その顔を思い出すと弾きたい曲が、頭の中に流れた。
この曲!私、好き!
アントリュウスは、ハープを触った。
あの女神の為に弾こう!
綺麗な音色が音楽室に流れた!優しさと力強さ!心に響く優しい音色に聴いている先生や生徒は心に響き感動した。
曲が、終わり素晴らしい演奏に拍手が、沸いた。
試験官の先生が、音楽の先生に聞いた。
「アントリュウス君の演奏は、如何ですか?」
「素晴らしいです!世界大会を目指せます!音楽の神になれる可能性も高いです!入学後は、私の所で受けもたせてください」
音楽の先生は、レムリア大会の優勝を期待しクラッシック部に入ることになった。




