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神の翼 ~黄金の翼の女神~ 転生したら男の子だった!  作者: 和(のどか)
第二章 天界への旅立ち
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オリンポス12神 最強の神

 アントリュウスがイダスに言った。

「イダス!この作戦は、貴方にかかってるの!」


 イダスはアントリュウスのその言葉が嬉しかった。


 アントリュウスが俺を頼ってる!!

 俺を認めたんだ!


 イダスは、嬉しそうな顔をした。

「任せてくれ!俺に出来る事だったら何でもやる」


「貴方にしかできないの!!」


 イダスが調子にのって剣を抜き、その剣を見つめた。


 アントリュウスは、言いづらくなった。

「それで何だい?俺にやってほしい事って」


「あのね!勇気を出さないでほしいの?」


「えっ!!勇気を出さないって?勇気を捨てるの~~っ!?」


 イダスも気づいた。

 勇気があると時空が曲がっていても影響を受けない!

 俺が勇気を捨てれば時空が曲がっているから皆で何処かに行ける!


「勇気を捨てるって!持つのも大変だけど捨てるのも大変だよ!どうやってやるんだろ!」


「困ったわね!押してもダメ引いてもダメか?」


 ゼウス軍が結界近くまで来た。


 ゼウス軍は、時空の周りに暗闇を見た!


 巨大なオーラを放つ貫禄がある神が指揮を取っていた。

「闇の世界だと!」


「ポセイドン様どうしますか?」


 神では通れないか?


「アントリュウスの所に人間の勇者がいるみたいだな!時空の影響も受けないだろ!引き返すぞ!戻って天界の果てとの戦争の準備をする」


 ゼウス軍が撤退した。


 アントリュウスとニンキが

 ゼウス軍が引き返していくのがわかった。


「アントリュウス!ゼウス軍が諦めたみたいよ」


「神では、通れないから諦めたのね」


 アントリュウス達は、鬼の村に戻った。


 周りに闇の世界の罠を作りゼウス軍が出入りできないようにする事にした。


 アントリュウス達は、結界を攻略するかレムリアの天界の門に行くか相談を始めた。


 アントリュウスは、気になることがあった。

「ねぇ!何故、ゼウス軍は、諦めて引き返したんだろ」


 イダスが「そりゃ!勇気を持つ者がいないとあの時空を通れないからじゃないの!」


「でも、結界が通れないと思ったら時空の所で私達を待ち構えてるんじゃない?」


 アシュレイもおかしいと思った。

「そうだよね!結界が通れないなら軍を待機させて永遠にあそこで見張らせるよね」


「そうでしょ!あっさり引き返すって何か変よね!」


 アシュレイもあっさり引き返したことに疑問を持った。

「神器のような物を用意するとか、ゼウスが率いる神達だったら何か攻略するはずだよね」


「あっさり諦めたということは、きっと私達が結界を破って黄金の翼の国へ行ったと思ったのよ」


 ニンキも考えた!「まさかそんな小学生並みの答えじゃないと思うけど!可能性はあるわ!」


「小学生並み?」


「普通にやったら壊せない!空か地下かよね!」


「空は、無理よね!ということは地下」


「それに原初の神が作った結界でしょ!ガイアは、原初の大地の神よ!」


「そうよね!女の神だからなおさら自分の大地に結界なんか作るって許さなそう」


「秘密の地下道くらいなら言ってこないかもしれないけど、天界の端から端まで結界引いて地下まで結界何てガイアが協力しないと思うわよ」


 アントリュウス達は、地下を掘る事にした。


 鬼の神達は、ここに残りアントリュウス達が黄金の翼の国へいき後日迎えにくる事にした。


 アシュレイとメジェンドが広範囲で山や川を使えるようにして闇の世界の罠を作る事にした。


 アントリュウスとイダスは、結界の地下を掘る計画をたて、鬼の神達が地下道を作る作業を手伝った。


 三日たちトンネルが貫通した。


 いよいよ黄金の翼の国へ入る事になった。


 アントリュウスは、お金のほとんどを鬼の神達にあげる事にした。


「私達は、もう必要ないから貴方達にあげるわ!」


 鬼の神の団長を筆頭に鬼の神達が跪いた。

「女神アントリュウス様!ここでお待ちしております!それとご相談ですが、私達を黄金の翼の国の傘下にして頂けないでしょうか?」


「傘下って、何するの?貴方達弱いでしょ!」


「はい、ですがスパイでも罠作りでも、囮でも何でもやります!どうか私達を傘下にしてください」


「別に戦わなくても黄金の翼の国の住民として住めばいいでしょ」


「ですが、戦争が始まったとき、よそ者の我々は、天界の果ての神々に白い目でみられるだけです!是非、我々も戦いに加えてください」


「ねぇ!貴方達、戦わなくいいから農作物を作るの手伝ってくれない?」


「畑仕事ですか?」


「嫌?」


「いえ、嫌ではありませんがかなり我々に向いていると思いますが・・・戦争に加わらなくていいんですか?」


「貴方達、力仕事が得意でしょ!戦いでないことで貢献してよ!戦争が起これば兵士だけでなく、住民達も食糧不足になるから、農作物を作る神は代行兼よ」


「ですが、天界の果ての神々が戦っているのに我々は、安全な所にいるのは気が引けます、せめて我々、鬼の神の騎士だけでも戦いに加えて頂けませんか?」


「でも、戦ったら死んじゃいそうよね」


 アントリュウスは、鬼の神達をゼウス軍との戦いに参加させることはできないと思った。

「ねぇ!鬼の神の騎士達で 人間界のフローラの国とセーシェルの国の人間を守ってくれない?」


「我々、鬼の神が人間を守るんですか?」


 鬼の神達は悩んだ。


「アントリュウス様!人間から見た鬼のイメージはあまりよくありません!我々の事を信じてもらえないでしょう?」


 イダスが口をはさんだ!

「団長、俺からも頼む!」


「イダス・・・!」


「別に相手が信じるき信じないかじゃねぇよ!助けたいか助けたくないかだ!俺は、弱き人間の民を助けてほしい」


 セーシェルでイダスもアシュレイも戦争を体験した。


 街に兵士がやって来て抵抗出来ずに殺された民をたくさん見た。


 弱き人間の民を助けるのに協力してほしいと思った。


 イダスの真剣な顔を見た。


 鬼の俺達に助けてほしいと思っているのか?


「わかったよ!イダス、協力しよう」


 翌日、アントリュウス達は、黄金の翼の国へ入った。

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