闇の世界の罠
アントリュウスは、結界の近くまで来た。
皆が結界の前にいた。
アントリュウスが、結界に触った。
「見えない壁になってるのね!ニンキ、どうやって壊すの」
「神のオーラを使って壊すのが普通だけど原初の神が作った結界だから壊せるかどうかわからないわよね」
アントリュウスが剣を抜いた。
「やるしかないでしょ!」
オーラを高めた!
ニンキが神の力を増幅させた。
剣を思いっきり突き刺した。
ガキィーーーーーン!!
大きな金属音がなった。
「何なの!?ビクともしないわね!」
「アントリュウス!この結界は、壊せないわよ」
「何でこんな物があるのよ!」
鬼の団長がアントリュウスに言った。
「この結界は、四年程前に作られたのです!」
「四年前?」
「はい!女神アントリュウス様が千年の眠りから蘇えることで天界では過去にない大きな戦争が起きることが予想され、原初の神々が作ったのです」
鬼の神達は、アントリュウスを女神アントリュウスだと感づいていた。
「それは、この前に聞いたけどこんな頑丈な結界だとは思わなかったわよ」
「我々も結界が出来て天界の果てからの襲撃は心配なくなったのですが女神アントリュウス様が黄金の翼の国へ戻れば天界の始まりと天界の果ての神々が総力を上げて結界を壊すでしょう」
ニンキは焦った!
「アントリュウス!どうするゼウス軍が来るわよ!」
「凄い巨大なオーラがたくさんあるわ」
「ゼウスの側近のオリンポス12神が何人かいるわね」
「アテナのおばさんより強いオーラの神とも戦うしかないわ!」
「あの神とは戦ってはダメよ!それにヘラクレス級が何人いるかわからないのよ」
ゼウスは、アントリュウスが黄金の翼の国に入る前に殺そうとオリンポス12神の神達を送った。
アシュレイがメジェンドと二人で魔法を使って何かしていた。
「アシュレイ!何してるの?」
「メジェンドがけここに罠を作ろうって!僕も手伝ってるんだ」
アシュレイとメジェンドは、魔法使いの聖域で罠の作り方も勉強していた。
アントリュウス達が通って来た道が暗くなり遠くのほうが闇になった!
アシュレイは、メジェンドと更に複雑な罠を作った。
アントリュウスが皆に言った。
「ゼウスの軍は、ここには来れないわ!ここに向かってくれば闇の世界に落ちる!皆も暗い所には近づかないで、暗い所に近づくと闇の世界に引き込まれるわよ」
鬼の神達に緊張感がはしった。
イダスがアントリュウスに言った。「アントリュウス!どうするんだ!これ魔法使いの聖域の神達みたいに罠を作りすぎて何処に罠を作ったかわからなくなって自分達もここから出れなくなるんじゃないか?」
「大丈夫よ!イダス、そんな落ちは、ないわよ!メジェンドの光と貴方が勇気を出せば通れるでしょ」
見えない橋を作ってゼウス軍がいないところを進む計画を立てた。
アシュレイがアントリュウスに言った。
「橋ができてもこんなに大勢で渡ったら!橋が壊れて全員で闇の世界に落ちてしまうかもしれないよ!」
「それはあり得るかもね!」
アントリュウスも少し不安はあったがそれ以上に結界の破り方が気になっていた。
「私とニンキとメジェンドも協力すれば全員で橋は渡れると思うけど、それよりどうやって黄金の翼の国へ行くの?」
ニンキが悩んだ。
「この結界は、諦めてレムリアの天界の門に戻らない?」
「人間界に行ってそこからフローラの国へ戻り天界の門に入ると言うこと?」
「フローラの国は、ゼウスの結界だから原初の神の結界よりは、破れる可能性が高いわよ!ドラゴ達の協力と今の私達の力を加えれば破れると思うよ」
「目の前に黄金の翼の国があるのに戻るのはいやよね!」
「もう一つの選択としては、ここから北に向かうと海があるのよ!」
「天界に海があるの!?」
「だけど、そこにはリバイアサンやとんでもない海の怪物がたくさんいるの!貴女一人だけなら行けるかもしれないけど、ここにいる神の半分以上は、死んじゃうかもしれない」
「海には結界はないの?」
「わからないけど海の上まで結界があるとは思えないのよ!海は、波があるし深さも、まちまちよ!結界を作るには、あり得ないくらいの神のオーラを持続しながら張るから海の上に結界があるのは考えられなのよ、おそらく大地の上だけ」
アントリュウスは、海から黄金の翼の国へ行けば鬼の神達が大勢死ぬことで賛成できなかった。
「ニンキ!ここの結界に来るとき時空が、曲がっていて私達魔法使いの国へ行ってしまったわよね!」
「そっか!その手もあるわね!でもこの前は、魔法使いの国だったけど今度は、どこに行くか、わからないわよ!ゼウスの目の前に着いてしまったと言う落ちだったら大変よ」
「でも、このままここにいる訳にはいかないでしょ」
ゼウスの目の前に行ってしまう可能性は薄いが何処にたどり着くかわからない、だがここに食糧がないまま何日もいるわけにはいかないと判断しアントリュウスは、イダスに相談を持ち掛けた。




