初めての戦場での戦い
イダスとアシュレイは初めての戦場の戦いだった。
朝、襲撃にあい夜になっていた。
邪悪な神達は鬼の村を襲い夕方には終わると思っていた。
だが、夜になっても戦いが続き手間取っていた。
邪悪な神達も予想外の苦戦になりイライラしていた。
「鬼の村に見たことがない騎士がいるよな!」
「彼奴らに仲間が三人殺された!厄介な奴等だぜ」
「それにしても鬼の騎士多くないか?」
「ああ!斬っても斬っても数が減らねぇ!」
「治療魔法の神がいるじゃないか?」
「治療魔法が出来る上級の神がいるのか?こんな村に!?」
邪悪な神達は、援軍を呼ぶ事にした。
イダスが戦い、アシュレイは、負傷者の治療をしていた。
鬼の女の子がアシュレイの手伝いをしていた。
騎士団と戦える鬼達も武器を持ったが途中から長期戦になると思われ交代制にして戦っていた。
戦いが始まり二日目の夜になった。
イダスはかなり疲れていた。
腕に傷を負いアシュレイが治療魔法で治していた。
「いつまで続くんだ!」
「どちらかが降参するまでだよ」
イダスは、こんなに戦いが続くとは思っていなかった。
「戦争の兵士って大変だよな八時間動労じゃないんだぜ」
アシュレイが「イダスそれ冗談なの?」
「いや!本当に思った!兵士って危険な長期戦で残業拒否とか有給使って休みたいって思う奴、結構いるんじゃないか?」
「ああ!許されないんじゃない!僕なんか兵士になりたいと思ったことなんかないよ」
アシュレイが鬼の女の子を見た!
「でも!助けたいと思って戦いたくなる時ってあるよね」
「そうだよな!俺もそうなんだ!今、俺は、この村を守りたいと思ってる!だけど戦争で何処か知らない所に行って守れって言われたら本当に守りたいと思えない気がする」
「イダス!僕も一緒だよ!助けに行った人達が善良な人達でなかったら守りたくないよね」
イダスとアシュレイは、戦場での恐怖と戦いでの興奮を感じていた。
「アシュレイ!サンキュウ!腕も治ったし行ってくる!!」
「交代制なんだからもう少し休んでいったら?」
「休んでるうちに助けたいと思ってる鬼の神が死んじまったら意味ないだろ」
イダスは、戦場に向かった。
アントリュウスは、魔法使いの国を出てから二日たち、あと一日で鬼の村に着く所まで来ていた。
アントリュウスが村の方から戦いのオーラを感じた。
「ニンキ!村で戦いがおきてる!!」
「邪悪な神の襲撃!?」
「あの戦いのオーラ!ゼウスの神達も気づくわよ!」
「ニンキ、オーラ出すわよ」
「わかったわ!アントリュウス全力を出して!!セーブしてられないわね!どうせゼウスには、知られちゃうんだから、とっとと行ってやっつけちゃいましょ」
魔法使いの国の近くのゼウス軍の基地でヘラクレスがアントリュウスのオーラに気づいた。
このオーラ!アントリュウス!!
アシュレイが治療魔法に限界を感じてきた。
この村には、治療魔法が出来る神がいなかった。
「治療魔法が出来る神がいないなんて、今まで大怪我をしたときどうしてたの?」
鬼の女の子に聞いた。
「私達は、治療魔法とまで言えないけど回復力が強いんです!大きな怪我をしても一日たてばかなり治ります!だから治療魔法の勉強をする神はいないの!」
アシュレイが怪我をした鬼の神達を見た。
「この怪我をした神達は、ほっといても治るの?」
「ここまでの重症になると命に関わります」
「そうだよね!斬られた腕を直ぐにくっつけるには、治療魔法が必要だよね」
大怪我をした神が更に五人運び込まれた。
アシュレイが、怪我をした神達を見た。
「ちょっと、この怪我酷すぎる!!」
鬼の神達は、必死に戦い多少の怪我ならそのまま戦った。
重症度もかなり高くなっていた。
「命に関わる神から先に治療しよう!」
イダスも焦っていた。
オーラがもたない、アントリュウス早く来てくれ!




