魔法使いの国
地下道に入った。
イダスが、聖剣を抜きオーラを注いだ!
道が現れた!
メジェンドも目から光を放った。
辺りが、より明るくなった。
メジェンドは、目立たないがいつもアシュレイと一緒にいて魔法使いの勉強を聞いていた。
そして読書好きだった。
魔法の本をたくさん読み魔法をかなり会得していた。
ニンキが、気づいた!
「この道!私わかるよ!」
ニンキが、アントリュウスに教えた。
地下道を進み出口が見えた。
地下道から出ると山の中だった。
少し歩くと遠くの方に魔法使いの国が見えた!
山の上から魔法使いの国を眺めた!!
ニンキが、泣きそうな声を出した。
「何故こんなことに!?・・・」
アントリュウス達は、何も言えなかった。
国が荒れ果てていた。
アントリュウスは、ニンキに気を使いながら話し掛けた。
「街の方へ行ってみましょ」
アントリュウス達は、街に向かった。
農作物を作っている魔法使いの神がいた。
アントリュウス達を
見て脅えて逃げ出した。
アントリュウスが見えない速さで追いかけて魔法使いの神の前に立った。
「待って!何故逃げるの?」
アントリュウスの呼びかけにイダスとアシュレイは、ドキッとした。
三年たちアントリュウスは大人の女の喋り方になり仕草も女っぽくなっていた。
イダスがアントリュウスに見とれた。
ヤバい!更に女っぽくなった!女より女っぽいじゃないか!!
アシュレイも心の中で思った。
こんなに綺麗なのに何で男なの!?
アントリュウスは、魔法使いの聖域で女の化粧魔法の本とファッション雑誌を愛読していた。
魔法使いの神は、アントリュウスを見て震えだし土下座して命乞いをしだした。
「私は、ゼウス様に逆らいません命だけは、お助けください」
「殺さないから安心して!それに私達は、ゼウスの神じゃないわよ」
「貴女がたは?」
アントリュウスが、言葉を選んだ。
黄金の翼の国とは言ってはいけないと思った。
「私達は、魔法使いの聖域から来たの」
「聖域!?ではポルト様のお知り合いですか?」
「貴方、ポトフを知ってるの?」
「貴女は、ポルト様をポトフと呼べる程仲がよろしいのですか?」
「そうよ!私なんかいつもポトフって呼んでるんだから」
「それは、凄いですね!!魔法使いの聖域の王を仇名で呼べる何て」
アントリュウスがイダスに聖剣を、見せるように言った。
「これポトフからイダスが貰った聖剣よ」
「ようやく勇者様が現れたのですか?ようやく・・・」
魔法使いの神は涙を、流した。
勇者の誕生がもう少し早ければ、そして早く来てくれれば国が滅ばなかったのではないかと悔しい気持ちがあった。
「勇者様!お願いです!生き残った魔法使いの神をお救いください」
イダスが、聞いた「救うって誰から」
「ゼウスです!!」
「ゼウス~!!だってここは、ゼウスの領土でしょ」
「魔法使いの神は、ゼウスに嫌われています!3年前にここにヘラクレスがゼウスの軍を連れて来たのです」
アントリュウスが話しに入った「ヘラクレスがこの街を襲ったの?」
「はい!魔法使いの聖域の場所を教えろと言って暴れて街を壊しだしました!そのときアポロン様が助けてくれたのですがヘラクレスとアポロン様が戦っているうちに兵士達が街を壊し魔法使いの神がたくさん殺されました」
「アポロンは、どうしたの?」
「アポロン様とヘラクレスは三日間戦ったのですが決着がつかずヘラクレスとゼウスの軍が、引き返しました」
「他の魔法使いの神達は?」
「あまり目立たないようにこの国の何処かに隠れて済んでいます」
「ニンキ!街に行ってみる!」
「行かないで!!もし私達がここにいる事がわかったらゼウスの神達が来るかもしれない!早く怪鳥を探してこの国を出たほうがいいわ」
「そうね!」
アントリュウス達は、ここにいると迷惑がかかると思い怪鳥を探す事にした。
アントリュウスが魔法使いの神に言った。
「いずれまた、この国にくるからそのときは、貴方達を守るわ」
魔法使いの神は、アントリュウスの顔を見た!
紅い瞳の女神様!!
「女神様!この魔法使いの国を、お救いください!」
両手を合わせた。
「女神様!貴女のお名前は?」
「私は、アントリュウスよ」
アントリュウス様・・・
「必ず助けに来るから死なないで」
アントリュウスは、笑顔で言った。
そして、山に戻って行った。
女神アントリュウス様・・・




