聖剣
「友達?それでも凄いことだよ!魔法使いの神は、つまらない者の加護にならないし、相手にはしないよ」
ニンキが国王の顔をよく見た!「あれ!その神の王、私知ってる!ポルトだったかしら」
「ポテト!?」
「違うわよ!ポルトよ私の昔の生徒よ」
「あのポトフさん!」
「ポルトです!」
国王が不機嫌そうな顔で言った。
「ニンキが貴方の事知ってるって!」
「ニンキ先生ですか!?貴方の加護は!?」
「そうよ!ねぇ!イダスが神の勇者になったとしたらどうやってわかるの?」
国王が神殿の中の広間に案内した。
歩きながらアントリュウスに相談した。
「どうでしょう!みんさんでこの聖域で暮らし新たにこの国を開拓しませんか?ニンキ先生が手を貸して頂ければより凄い研究ができます」
「取りあえず黄金の翼の国へ行くのが先よ!私は、会いたい神がいるし、ニンキの体をつくって貰う為に天界の果てにも行くからその後ね!」
「ですが!この聖域を守る為に、この国の周りには、神が行き来できないように罠をたくさん作ってます!作った私達も作り過ぎて覚えていないくらいです!おかげで私達もこの国から出られなくなりました」
アントリュウスは、驚かなかった。
どうせそんな落ちだと思った。
広間に着いた。
床が石になっていた!そこに聖剣が刺さっていた。
「あの剣を抜ける者が新たな神!神の勇者です!!」
従者が説明に補足した。
「この床の石には、あらゆる神の力と魔法の力が込められています!あの剣を抜くには、それを超える新たな力だけです!勇気を持つ者が神になり剣を握りオーラを込めれば剣は抜けます」
もう一人の神が言った。
「あの剣であれば闇の世界すら斬れます!この聖域から行き来する鍵だと思って頂いても構いません」
アントリュウスが、イダスを見た。
「貴方が神になるまで待っていられないから抜いて見てよ!」
イダスが聖剣を見た!
「凄い剣だな!よしやってみる」
そう言って剣の前に立ち気合いわ入れて剣を握った。
力一杯引っこ抜こうとしたがびくともしなかった!
「無理だ!手の皮が破れそうだ」
アントリュウスがイラだちイダスの所に来た。
「変わって!私がやるわ!」
魔法使いの神達が止めた。
「無理です!神の力は通じません」
その言葉にアントリュウスは、頭に血がのぼった。
「やってみないとわからないでしょ!ここにズーといるわけにはいかないのよ」
アントリュウスが神のオーラを高めた。
背中から光の粒子が飛び出し翼になった。
「ニンキ!力を貸して」
「わかったわよ!私だって早くパネース様の所に行きたいんだからいつになるかわからない何て待ってられないわよ」
アントリュウスの光の粒子からダイヤモンドを散りばめたような輝きがあらわれた。
あまりにも巨大なオーラに魔法使いの神は動揺したがアントリュウスの翼に目が釘付けになった。
まさか!?
黄金の翼!?
紅い瞳!黄金の翼!女神アントリュウス様!?・・・
アントリュウスのオーラと神の力により神殿が崩れそうになった。
魔法使いの神達が慌てて全員で神の力を使い神殿が崩れないように支えた。
床の石が割れた。
アントリュウスが力づくで引き抜いた。
「やった~!抜けたあ~~っ!!」
アントリュウスが大喜びでみんなに剣を見せた。
みんなは、その剣を見て目を丸くした。
アントリュウスはその視線を感じ、剣を見た。
「え~~~っ!」
剣の先が折れて三分の一は、床に埋まっていた。
アントリュウスが国王に聞いた。
「どうするのよ!これって使えるの?」
「使えなくは、ないですが新たな力は、三分の二しか使えません!全部ないと闇の世界に引き込まれます」
アントリュウスは、床を、天空の攻撃をして破壊するか悩んた。
「ねぇ!ポトフさんこの神殿壊してもいい?」
「ポルトですが!ダメです!新しい聖剣を作りましょう」
「えっ!抜かなくても作れたの?」
「はい!それは私達が作った剣ですから、新しく作れます!勇気を持ってるか試す為に抜いてもらうんです」
「作ってくれるの?」
「はい!女神アントリュウス様の為なら作らせて頂きます」
「どのくらいで出来るの?」
「大急ぎで作りますから100年くらいお時間をください」
「100年も待ってられないわよ!やっぱり天空の攻撃で床をこわすわ」
ポルトが、必死に止めた。
「お待ちください!アントリュウス様の天空の攻撃を使えば剣も溶けて無くなります」
アントリュウスは、ニンキの通訳をしながら魔法使いの神達と聖剣作りを手伝うことにした。
イダス、アシュレイ、メジェンドの能力も加えアントリュウスの神の力の成長を考慮して計算した。
ニンキが魔法使いの神の力も増幅をさせると早くて制作に三年という数字が出た。
下手にこの国から出ようとすれば罠にはまり、闇の世界に行くことになる!
そうなればいつ戻って来れるか分からない!アントリュウス達は、諦め聖剣が出来るまでの三年をこの魔法使いの聖域で過ごすことにした。




