魔法使いの聖域
アントリュウスが先頭をきって外に出た。
丘の上だった。
「眩しいわね!それに気持ちいい天界のオーラね!」
遠くの方に農業地帯がありその先に街が見えた!
アントリュウス達は、街に向かった。
畑で作業をしている魔法使いの神がいた。
魔法使いの神が気づきアントリュウス達の所に寄って来た。
「貴方達は、地下道を通って来たのですか?」
「そうよ!ここは、魔法使いの国じゃないの?」
「ここは、魔法使いの聖域です!よくお越しになられました」
魔法使いの聖域!?
魔法使いの神は、嬉しそうな顔をして大きな声で皆に言った。
「お~~い!!みんな~~~!!勇者様が、来られたぞ~~!!」
勇者!?
魔法使いの神達が集まってきた。
「あの崖を渡られたか方は、どなた様ですか?」
アントリュウスがイダスに指を差して「イダスだけど!」
みんな一斉にイダスを見た!
「えっ!お、俺!!ちょっと待ってよ~っ!橋を渡っただけじゃないか!!」
魔法使いの神がイダスに寄ってきた。
「貴方様が橋を渡られたのですか!?」
「そうだけど」
魔法使いの神が跪き手を合わせた。
「勇者様!お待ちしておりました」
周りにいた魔法使いの神達が跪き始めた。
イダスは、焦った。
ヤバい!誰かと間違えられてる!早く誤解を解かないと!!
イダスは、慌てて魔法使いの神達に言った。
「あの僕は、人間です!神様に跪づかれては、困ります!誰かと間違えてます」
魔法使いの神が言った。
「私達は、勇気を持つ人間を待ってたのです!勇気を持つ人間が神になればより強い神になります!私達は、500年待ちました」
「500年も・・・」
「一万年以上はかかると思っていましたが、こんなに早くお越し頂けるとは思いませんでした」
「俺!そんなに強くないです!まだ」
「はい!今は、まだ人間ですから強くなくても仕方ありません!ですが貴方様は、いずれ神になり神の勇者になられるお方です」
「わかったから跪かないで!俺が、神になるまでは!!それに敬語はいいから普通にしゃべって」
イダスはアントリュウスの気持ちが、わかった。
魔法使いの神達に魔法使いの神殿に案内された。
魔法使いの神殿でイダスは、もてなしを受けた。
アントリュウス達もイダスの友人として料理が用意された。
「ねぇ!ニンキ、魔法使いの国と魔法使いの聖域ってどう違うの?」
「一緒よ!特に変わらないわよ!きっと聖域って付けたほうがカッコいいからそう付けただけよ!」
「ここにも怪鳥は、いるの?」
「わかはないわよ!ここは、魔法使いの国じゃないもの」
魔法使いの聖域の王がイダスに挨拶に来た。
「勇者様!どうぞここで暮らし神になる修行をしてください」
「神になる修行は、したいけど俺達は、怪鳥に乗って黄金の翼の国へ行きたいんです」
「この聖域からは出られません!勇者様が神になるまでは」
アントリュウスが怒った。
「ちょっと、ここは、貴方達が作ったんでしょ!出られないってどうゆうことよ」
あまりの怒りのオーラに王の従者達が間に入った。
「お客人!勇者様のご友人でも王に対しての言葉使いは考えてください」
王が言った。
「まあよい!勇者様の従者の方だ友好的にいこう」
従者!?
「何か嫌ないい方ね!私は、イダスの従者じゃないわ!お友達よ」
「わかったわかった!そう怒るな!!」
そう言ってこの聖域の説明をした。
500年前、魔法使いの国は、希望と勇気の研究をし、新たな神の力を作ろうとした。
希望と勇気は、ゼウスの領土では、禁断の研究だった。
昔、神の預言者が原初の神ガイアの子供は人間に滅ぼされると言った。
そしてある神の預言者は、神と人間の間から強い神が生まれると言った。
ゼウスは、人間の女性に子供を生ませた。
人間には神の攻撃を受けない物があると言われ能力の高い魔法使いの神達は好奇心が高まり隠れて研究をしていた。
預言者がゼウスに報告をした。
魔法使いの神達が禁断の研究をしていることを
その言葉で魔法使いの国は、取り締まりを受けた。
そして研究をしていた魔法使いの神は次々と殺された。
ゼウスを嫌う魔法使いの神や研究をしていた神達は、逃げ!ここに魔法使いの聖域をつくった。
聖域の周りに闇の世界を造り、この聖域に神が近づけば闇の世界に放り込まれるようにした。
そしていつか勇気を持つ人間が、現れるのを待った。
ときには、人間界に行き神の勇者になれる才能を持つ者を探しに行ったこともあった。
「ねぇ!国王、怪鳥はいるの?」
「怪鳥は、ここには、いない!怪鳥は、魔法使いの国にいる!それに空からは、他の国には、行けないよ!空の時空は操作している!ここから外に行こうとして進んでも、またこちらに向かって帰ってくるだけだ」
「天界の果てでもそんな事あったわね」
「ここにいればゼウスの神達も入ってはこれない!ここで勇者様が神になるのを待とう」
アントリュウスは、イダスが神になるには、何十年、もしくは何百年かかるかわからない!
「ニンキ!魔法使いの国には、どう行けばいいの?」
「アントリュウスだけだったら例え闇の世界に行ったとしても数年で帰って来れると思うよ?今のアントリュウスの神力は、強いし、私が更に増幅させるから」
「でも数年もかかるのはかかり過ぎよ」
王は、アントリュウスの独り言を、聞いて「貴方は、加護を、お持ちなんですか?」
「魔法使いの加護よ加護と言っても加護ではなく友達として契約してるの」




