不信感
アポロンの顔色が変わった。
クソッ!ゼウスの側近の前にこいつらか
血のにおいを嗅ぎつけ三つ目の双子の巨人が現れた。
身長が10メートルほどあった。
「厄介なのが来たな三つ目の双子とは!こいつらの皮膚は硬い!アントリュウス、目を狙うんだ!それと用心しろ、この森には他にも三つ目の双子が10人くらいは住んでいる、他にも出てくるかもしれないぞ」
「双子!?厄介ね!こんなのが10人くらい来たら皆、同じに見えて誰と誰が双子か分からないじゃない!」
アントリュウスは、不機嫌になりジャンプして斬りかかった。
巨人が腕で剣を受けた!
腕を斬りおとした。
ギャギャーーーーッ!!
巨人が凄い悲鳴を上げて苦しんだ。
あまりにも凄い悲鳴に周りに振動が起きた。
アポロンもアントリュウスに驚きの顔をした。
まだ生まれて一年足らずだろ!!三つ目の巨人の腕は硬い!その腕を斬り落とせる神なんてそうそういないだろ!!
アポロンがもう一人の三つ目の巨人の目を狙い矢を放った。
アポロンとアントリュウスは、三つ目の巨人と戦いになった。
アシュレイが、メジェンドの矢を抜いた。
「さっ!今のうちに逃げるんだ!!早く行きな!!」
だが、メジェンドは死にかけて動けなかった。
そこに、メデューサが現れた。
アントリュウスは、戦いに集中していた。
アシュレイ達がメデューサに襲われてる事に気づかなかった。
ニンキがアントリュウスの力を増幅させた。
アントリュウスの背中から光の粒子が現れ翼になった。
アントリュウスは、本気になった為ダイヤモンドを散りばめたような輝きを増した。
アポロンは、その翼を見た。
美しい翼だ!君には黄金の翼が似合う!!
アントリュウスは、三つ目の巨人の首を斬り落とした。
アポロンは、巨人の残り二つの目にも矢を放った。
そして巨大なオーラと呪いを矢に込めて心臓に放った!!
心臓に突き刺さり巨人が死んだ。
アポロンがメジェンドの所に寄ってきた。
何っ!メデューサ!!
アシュレイがメジェンドを守りメデューサを睨んでいた。
バカな!メデューサと睨み合いなんて聞いたことがない!!メデューサの目を見れば石になるだろ!!
アポロンは、気づいた!
神の攻撃を受けない希望を持っているのか?
イダスがメデューサに斬りかかった。
後から斬りかかるのが卑怯なんて言うなよ!!
こっちは、まだ半人前だ!ハンディを貰うぜ!!
イダスの剣がメデューサの首に斬りかかった。
あまりにも硬くて斬れなかった。
イダスは、今の一振りで首を斬り落として勝ったつもりでいた。
イダスは、一瞬焦った!
メデューサがイダスを睨んだ!
イダスとメデューサの目が合った。
キツネコから貰った呪いから守るペンダントがあった為石にはならなかった。
イダスには、わかっていた。
クソッ守られてばっかりじゃないか!!
悔しさと怒りが湧き背中から青白い闘気が出た!
クソッ!殺してやる~~っ!!
イダスは、剣をメデューサの心臓の所に向け突っ込んだ。
「死ね~~~!!」
剣がメデューサの心臓に付き刺さりメデューサが死んだ!!
アポロンは、イダスのオーラを見て驚いた。
これが勇気か!?
アポロンは、イダスのペンダントを見た!あいつも、メデューサと睨み合っても石にならない!!呪いよけの石の効果は、メデューサには効かないはずだ!メデューサの呪いは上級の神ですら石にする!こいつ自分のオーラで防いだのか!?
神には、なく人間が持っているもの希望と勇気!ゼウスが探してたが未だに見つかってないものだ!アントリュウス!君は既に持っていたんだな。
死にかけたメジェンドにアシュレイが一生懸命声を投げかけていた。
「大丈夫かい!もう直ぐアントリュウスが来るからね!治療魔法をして直ぐ治してくれるから死なないで」
アポロンがアシュレイを見た。
今まで見たことがないオーラを放っていた。
アポロンは興味を持ち見ていた。
アシュレイは、メジェンドを治したいという希望を捨てなかった。
メジェンドの傷口が塞がり治っていった。
アシュレイが、アポロンに気づいた。
「君!動ける!?早く逃げて」
アシュレイは、体を張ってメジェンドを庇った。
「アポロン様!お願いですメジェンドに酷いことをしないでください」
アポロンには、殺意がなくなっていた。
「殺す必要は無くなった!メジェンドが君になついてるじゃないか」
メジェンドがアシュレイに抱き付いていた。
「人見知りでコミュ障のメジェンドが懐くのを初めて見たよ」




