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神の翼 ~黄金の翼の女神~ 転生したら男の子だった!  作者: 和(のどか)
第二章 天界への旅立ち
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天界の門

 マサル達は、アポロンがアントリュウスを助けたことに訳が分からなかった。


 イダスは心の中で思った。

 アポロンってゼウスの息子にあたる神だろ!それにオリンポス12神ってゼウスの側近じゃないか!?


 アポロンがアントリュウスの近くに歩いて来た。


「久しぶりね!アポロン」


「アントリュウス!前世の記憶はあるのか?」


「無いわよ!だけど名前と顔はわかるわ」


「千年前、私は君と約束をした!私は一生を通して君に償うと」

 アポロンは、アントリュウスの手を握り目を見つめキスをしようとした。


 パシッ!!


 アントリュウスがアポロンの頬を思いっきり引っ叩いた。

「何すんのよ~!あんた~っ!」


 アポロンの頬にアントリュウスの手形がついた

「君は、あいからず可愛いね!」


 アポロンがアントリュウスの顔を見て言った。

「私は、君を愛している私は、君の味方だから安心して」


「貴方、アルテミスのお兄さんでしょ!アルテミスが怒るわよ」


「それも仕方がない!アルテミスは、私にとって大切な妹だ!だが愛は止められない、愛に国境はない!アルテミスもきっとわかってくれる」


「わかるわけないでしょ!国境を作りなさいよ!アルテミスが怒ったら周りに幸せな顔をした死体だらけになるわよ!それに私は、アルテミス以外とは結婚しないからね」


「わかった!だが私は、君を愛してる」


「わかってないじゃない!!」


 アポロンは、アントリュウスの手を握り天界の門に行く丘に案内をしようとした。

「ちょっとなんで手を繋ぐのよ」


「はぐれたら心配だ」


 アントリュウスは、また引っ叩いた。


「こんな所ではぐれる訳ないでしょ!!」


 周りの神達は、アポロンを引っ叩いたアントリュウスを見て唖然とした。


「大丈夫だよ!私は、君にならいくら引っ叩かれても許せる、私は、君を永遠に愛すると決めた」


「あのね私の前世は、女神だったけど今は、男よ!」


「そんなこと大した問題ではない千年前もそんな感じだったではないか」


「気にしなさいよ!」


「君は、千年前も女神なのに男の姿をしていた!少年になったら更に可愛くなった」


「少年は強調しないで」


「男でも女でも構わない!君は、男でも可愛いい」


 アントリュウスは話していて疲れその言葉が苦痛で恥ずかしくなった。


「とにかく案内して」


 ニンキは、何も言えなかった。

 アポロンのストーカーは、昔から天界でも有名だった。


 アポロンとアントリュウスは浮遊魔法を使った。


 イダスとアシュレイはマサルに乗り浮上し天界の門の近くまで来た。


 マサルはここでアントリュウス達を見送ることにした。


 黄金の翼の国の神が一緒にいてはゼウスの領土では目立つ、マサルは付いて行きたかったが我慢した。


 アシュレイがマサルに話し掛けた。

「マサル!心配しないでアントリュウスは僕が守る!」


 マサル・・・!?

 アシュレイに名前で呼ばれた。


 お互い名前を呼び捨てで呼び合うことは心から許された者同士、本当に仲良くなった友達だけだとマサルは理解した。


 マサルとアシュレイは抱き合い友情が芽生えた。


「頼むぞアシュレイ!」


「任せてマサル!!」


 アポロンが案内をして天界の門に着いた。


 門番の2人の神に止められた。


 アポロンが門番に睨みをきかせた。


「私と私の彼女を通さないつもりか?」


「アポロン様!アントリュウスではありませんか?」


「神違いだ」


「彼女はフローラ!私の婚約者だ」


「何を言ってるの!?友達でしょ」

 アントリュウスがアポロンを睨んだ。


 アポロンが門番に言い直した。

「今は友達だ!そこを通せ!死にたくなければな」


 アポロンは、宝石を取り出し門番に渡した。


「これをやる!お前達が言わなければ死ななくて済む、だがゼウスに報告すれば私はお前達を永遠に苦しめてやる!どちらか選べ」


 2人の門番は、アポロンの殺気の込もった巨大なオーラに危険を感じた。


 アポロンを怒らせては、いずれ蘇生しても何をされるか分からない!


 2人の門番はアポロンの怨みを買いたくはないと思った。

「私達は、アントリュウス様を見ていません!アポロン様は婚約者様とその友人の神達とここを通ったのを見ました」


 震えながら答えた。


「よし、それでいい」


「ねぇ!アポロン、貴方ゼウスの側近でしょ!私の味方をしてたら不味いんじゃない?」


「構わないさ!千年前ゼウスは、私の目の前で君の翼を引き抜いた!私のアントリュウスの美しい翼を」


 いつから私のになったかと突っ込もうとしたが、突っ込むのが面倒になり、話しをそのまま聞く事にした。


「私は、その後特にやる事もなかったからゼウスの所にいた」


 アポロンがアントリュウスを見つめて言った。

「君が転生してくるのを待っていた!そして君を見て確信した!私は、愛を貫こうと」


「要するにアポロンと黄金の翼の国は同盟と考えていいの?」


「私の国の者が黄金の翼の国と同盟になるかは分からないが私は君の味方だ!私の国の者が君を敵だと思う者がいたら私が殺す」


「アポロン!頼りになるわね!一緒に黄金の翼の国へ行ってくれるの?」


「もちろんだ!これからは君とずーと一緒だよ!」


「ずーと一緒じゃなくていいから味方になってね!」

 アントリュウスは、可愛い笑顔で言った。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 愛の前では全てが許されるのだよ( *´艸`) 「愛は止められない、愛に国境はない」! とても良い言葉ですねぇ(∩´∀`) [気になる点] 千年前も可愛かったが、少年になってさらに可愛くな…
2023/10/10 02:39 退会済み
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