レムリアの街
翌朝、アントリュウス達はレムリアの首都へ向かった。
この街は、秋田犬の神が守り黄金の翼の国の領土とした。
小さな街だが亜人の国と名前を改名し周りの領地を開拓する計画を進める事にした。
アントリュウス達がレムリアの首都の近くまで来た。
「ねえニンキ、天界の門はどこにあるの?」
「この街の外れに丘があってそこにレムリア神殿があるのよ!神殿の裏から浮遊魔法で上空に上がれば門まで行けるわ」
「イダスとアシュレイは、浮遊魔法出来ないわよね」
アシュレイがアントリュウスに「浮遊魔法なんてどうやるの?」
イダスは、興味を持った。
浮遊魔法を覚えれば戦いにバリエーションが組める!
「アントリュウス!教えてくれないか?浮遊魔法を覚えたい」
「今、教えてる時間がないから今度ね!」
ニンキが悩んだ。
「どうする?強硬突破するか
、それとも二人が怪我をしていて浮遊魔法が使えないことにするかのどちらかよね!」
「怪我って?」
「亜人の街で二人は、戦いに巻き込まれて怪我をした事にするのよ!だから浮遊魔法が使えないって言うの?」
アントリュウスも悩んだ。
「怪我をした事にして、後は浮遊魔法を使えない二人をどうやって天界の門に行かせるの?」
「アントリュウスが二人を担ぐかマサルに乗せるかよね!」
「えっ!女の私が二人を担ぐ何て嫌よ!マサルに乗せてもらいましょ!」
アントリュウス達は、街に入った。
街の中が慌ただしかった。
「何なのこの騒ぎ!」
アントリュウスは驚いた。
イダスが「また戦争かな!?」
「巻き込まれたくないわね!早く薬局に行って包帯を買いましょ」
薬局に行くと凄い行列だった。
アシュレイが行列に並んでいるおばさんに話し掛けた。
「凄い行列ですね!戦争でも起きるんですか?」
「貴方達、知らないの!?」
「僕達は、観光でこの街に来たばかりなんです」
「悪い時に来たわね!!ここに殺戮の神アントリュウスが来るという情報が流れて来たのよ」
「殺戮神アントリュウス!?」
「貴方達、殺戮の神アントリュウスを知らないの?」
アシュレイは、焦った。
「名前だけは知ってますがアントリュウスがこの街で暴れて殺しまくることはないですよね」
おばさんが怒った口調で言った。
「あのね、アントリュウスが来たら神だけではなく人間まで笑って殺しまくるわよ!断末魔の叫びを音楽を聴くかのように楽しむ神よ」
殺戮の神アントリュウスの噂をおばさんが話しだした。
千年前前レムリアの軍がフローラの国へ襲撃に向かった。
何万という兵士がフローラ一人殺された。
幼かったフローラは、たくさんの兵士を殺した。
殺さなければフローラの国の人達が殺される!兵士の中には、魂が綺麗な者達も大勢いた。
戦争に借り出された綺麗な魂を持つ兵士も大勢殺すことになり幼いフローラは、泣きながら戦った。
紅い瞳になり涙を流さなくなった。
そのとき泣きながら戦った表情が微笑んでる顔に見えた。
生き残った兵士達から笑いなが人間を殺しまくったと噂が広まった。
天界の果ての殺戮の女神フローラの話しも聞かされた。
成長し、アントリュウスに名前を改名し一つ目の巨人ギガースの国で笑いながら100人以上の神を殺し、一つ目の巨人ギガースも笑いながら剣一振りで首を斬り落として殺した話も聞かされた。
その神が半神半人の進化型ミノタウロスに殺戮を楽しんだと噂がレムリアの街に流れてきた。
「殺戮の神アントリュウスの話しは他にもいっぱいあるわよ!あの神が来たらこの国は滅ぶわよ!!」
アントリュウスは、気まずい顔をした。
ニンキが「アントリュウス!昨日の回復させて楽しむのはダメだけど戦いを楽しんだり敵を殺すことは賛成よ!」
アントリュウスは、前世の記憶は無かったが所々に微かに思いあたる所があった。
「若き日の至りよね」




