死んだ者の悲しみ
ドラゴがゼウスの神を蘇生させた。
蘇生した神が周りの悲しみの空気を感じた。
目の前に悲しみと呪いのオーラを漂わせたキツネコと目が合った。
蘇生した神は、周りにいる、アントリュウスの側近の神達にも気づき震えだした。
「不味い囲まれてる・・・」
生き残りの神は唾を飲み込んだ。
目の前にいる悲しみと怒りのオーラを放つキツネコを見て緊張感が走った!
キツネコが迫真の演技をみせた。
悲しみの空気を漂わせ緊迫した雰囲気の中で涙を流した。
「貴様!よくもアントリュウス様を・・・」
キツネコが会話に間を持った。
ゼウス軍の生き残りの神はキツネコの演技に名作の映画を生で見てるかのように見入ってしまった。
「お前など直ぐにでも殺してやりたいが生かしてやる!!ゼウスに伝えろ!天界の果ては、アントリュウス様の弔い合戦をする!!」
キツネコがアントリュウスの死体に歩いて行き迫真の演技で泣きだした。
生き残りの神は見入っていた。
グレンが、いらだちゼウスの生き残りの神を刺した。
「てめぇ!いつまで見てんだよ!とっととゼウスのところに行って報告してこい!!」
グレンはキツネコの演技を見て!
確かにうめぇ~よ!
演技はな!!
本当にアントリュウス様が死んだときそんな悲しみの空気を漂わせて間を持っていられるわけねぇだろ!
神には、通じねぇよ!
蘇生した神は、キツネコが死んだアントリュウスに寄りそい涙を流している姿に目が釘付けになっていた。
刺されてもキツネコを見ている神が涙ぐんだ。
この神!バカか!?
グレンがイラだち生き残りの神を刺しだした。
ヒューイがグレンを止めた。
「やめろグレン!この伝令死んじまうじゃねぇか!!」
ゼウス軍の神は、大量の血を流しながら必死に逃げだした。
キツネコが自分の演技の世界に入ったまま、アントリュウスに寄り添い泣いていた。
作戦はなんとか成功した。
生き残りの神が血だらけになり、ゼウスの元に戻って報告をした。
ゼウスは、アントリュウスが死んだ事は喜んだが五千の兵士が殺された事に怒りが湧いた。




