モブ神の生き残り
アントリュウスに化けたタヌキンナが殺された。
キツネコが発狂した。
作戦とはいえタヌキンナが殺されたことに頭に血が上り殺しまくった。
最後の一人になった。
ヒューイとグレンが駆けつけキツネコを押さえた。
「放しなさい!こいつらは殺す!」
ヒューイが慌てた。
「ダメだ!もうゼウス軍はこいつしか残ってねぇ」
「全部殺しちゃったの!?」
話しをしているうちに秋田犬の神がゼウス軍の神に襲いかかり噛み殺した。
秋田犬の神は褒められると思いシッポを揺らしていた。
ヒューイが怒った。
「てめぇ!何すんだ~」
キツネコとグレンも加わり秋田犬の神は3人から、ボコボコにされた。
ヒューイが血相が変わり「どうすんだ~!」
キツネコも焦った。
「タヌキンナの死を無駄にして~」
「とんでもねぇバカ犬だぜ!」
3人は秋田犬の神に作戦の失敗をなすりつけるか考えてしまった。
キツネコが困った顔をした。
「どうするのよ!ゼウス軍を全滅させて!タヌキンナの死が無駄になったじゃない」
グレンも怒った。
「一番悪いのキツネコだろ!アントリュウス様が死んだところを見た神を全部殺そうとしたんだから」
「まあまあ!待てよやっちまったもんはしょうがねぇだろ」
「ヒューイ!アンタねぇ今の言葉は私とグレンが悪いみたいじゃない!貴方も殺しまくたんでしょ」
「ちょっと待て!ヒューイさんは、お前に言ってんだ!私とグレンってなんだ!?」
ヒューイも困った顔をした。
「俺とグレンは100人くらい生かしてたんだぞ!それをドラゴが全部殺しちまったんだ」
ドラゴ!?
グレンが閃いた!!
「そうだ!ドラゴにこの最後の一人の神を蘇生させよう」
更にグレンは作戦を立てた。
「これは、俺の演技力にかかっている」
グレンは、毎日徹夜で演技の練習をさせられ俳優になりたくなってしまった。
グレンは、カラオケに行っても最初からは歌わわないが一曲歌うとマイクを離さなくなるタイプだった。
俺は、道を間違えたのか!?
俺程のカッコいい男は役者になるべきだった。
ゼウスを倒した後は天界に神の映画会社を作ろう!
俺は、役者の神になるべきだ。
天界の神達にも人間が作った映画のよさを広めよう!!
そして、俺は、天界アカデミー賞の主演男優賞をとろう!
グレンは、自分の世界に入った。
「グレン!作戦の続きは?」
ヒューイが聞いた。
「こいつを蘇生させたら俺が、よくもアントリュウス様を殺したな!!そう言ってアントリュウス様を何気なく見て」
ヒューイが口を挟んだ。
「涙を流してどうするんだ!?」
涙!?
それもいいかも!!
「そして!この神を睨みつけ、すぐにでも殺したいが我慢して殺さない!手を震わせながら我慢してる演技をする」
「それから!?」
「呪いのオーラを出し、怒りの表情で、ゼウスに伝えろ~~っ!!アントリュウス様が殺された償いは、ゼウスの首を切り落とし!ゼウスの頭でサッカーをしてやる」
「よし、わかった!!キツネコやってくれ!今の台本は変えていいから」
「ちょっと待ってください!!ヒューイさん、これは、俺が考えた作戦!著作権は俺にある」
「グレン!!次回を期待してる!だけど経験が浅い今日のところはキツネコに任せよう、もう失敗はできねぇ」
ヒューイ達は、何としてもアントリュウスが死んだとゼウスに報告させなければならなかった。
死んだゼウスの神が消滅する前に蘇生させる事にした。
秋田犬の神が大急ぎでドラゴを呼びに行った。




