奴隷の解放
「なんだ!?君たちは?」
男が焦った顔をした。
「私達は旅行者よ!」
「君達!屋敷のほうから来たよね!?」
「そうよ!もう戦いは終わったわ」
「悪魔の翼達は?」
「はっ!?」
「悪魔の翼とその従者達がミノタウロス様と半神半人の方々を殺しまくって殺戮を楽しん出るって聞いてるんだが、あいつらは?」
「屋敷には、もう誰もいないわよ!屋敷は死体だけよ」
「そうか?悪魔の翼達は帰ったか!!」
「ねぇ!亜人の奴隷達を買い取りたいんだけど街の人達は?」
「この先でみんな避難してるんだ!半神半人の方々は逃げ出して人間と亜人しかいないけど」
アントリュウス達は住民達がいる方に向かった。
街の人達が大勢いた。
亜人の子供を二人奴隷にしている男がいた。
アントリュウスが近づき
「貴方が奴隷にしている亜人を買い取らせて」
「ほう!構わないがかなり高いぜ」
「いくら」
「二人で金貨20枚だ」
男がふっかけてきた。
アントリュウスは相場を知らなかったので承諾さた。「わかったわ!」
「アントリュウス様!お待ちください!その男は、ぼったくりです」
「何~!犬がしゃべった~!?」
男が腰を抜かした。
「いいわよ!面倒だから、屋敷にお金たくさんあったわ・・・とにかく時間がないし買い取るほうが先よ」
お金を払った。
イダスとアシュレイが亜人を奴隷にしている人達に声をかけた。
「金貨10枚?」
アシュレイが交渉した。
「俺の亜人はセールで金貨一枚で買ったんだけどいいのか?」
アントリュウスが怒った顔をして話しに入ってきた。
「金貨一枚って!?奴隷ってそんなに安いの!?」
「何いってんだ!俺達にとっては大金だぞ!それに奴隷に飯までくわせてるんだ金貨一枚だけではすまないんだからな」
アントリュウスは、さっき金貨10枚渡した男に尋ねた。
「貴方はいくらで買ったの?」
「いや~!いくらだったかな一人金貨八枚くらいだったかな!」
奴隷の二人の亜人が答えた。
「私達は、二人で金貨3枚です」
「クソッ!」
男が嫌な顔をして亜人を見た。
そしてアントリュウスを睨んだ。
「おいおい!そもそも金貨10枚でも買うって言ったのはお前だぞ!!」
アントリュウスは、怒りが湧き怒った。
「おい!お嬢ちゃん痛い思いをしたくなかったらとっとと帰りな!」
この男の魂が汚れていることを感じアントリュウスの殺気が周りに伝わった。
見えない速さで男の首を斬り落とした。
首が転がった。
イダスとアシュレイは、驚かなかった。
二人はアントリュウスは殺ると思った。
悪い奴は殺さなかったら、また悪い事をする。
生かしおいたらまた誰かが犠牲者になる。
二人はアントリュウスに付いて行くと決めたときに覚悟を決めていた。
奴隷の主人達が恐怖と怒りが沸き上がり武器を手にした。
「なんだ!この娘、人を殺して顔色一つかえないぞ!」
奴隷の主人達は震える手で武器を持ちアントリュウスに向けた。
「こいつ、ヤバイぜ殺してしまおう!」
アントリュウスが怒りにより背中から光の粒子が現れ翼になった。
武器を持った者達が震え、慌てた。
「あっ悪魔の翼だ~~~!! 」
必死になって逃げだした。
イダスがアントリュウスに「どうする!?彼奴ら殺すか?」
「やめておきましょ!弱い奴を殺しても気分が悪くなる!御飯食べられなくなるわ」
御飯・・・!!
「ねぇ!イダスそういえば貴方の料理、最近食べてないわよね」
「ああ!でも今日は殺し合いいをしたから食欲ないよ」
「大丈夫よ!食欲なくてもイダスの料理だったら食べられるわよ」
奴隷を持っていた者達はいなくなった。
奴隷を持った事がない人間と亜人達とで屋敷で食事会をする事にした。
マサルがアントリュウスにこの街をフローラの国の領土にする相談をした。
アントリュウス達が天界に行った後、秋田犬の神達にこの街の護衛させることになった。
「マサル!それはいい考えね!皆もこの住み慣れた街のがいいかも」
アントリュウスが許可をした。
フローラの国のほうからはまだ神々の戦いのオーラが消えていなかった。




