異変
「マサル!ここはいいからイダス達を守って!!」
「しかし!私はアントリュウス様を守るのが役目です」
「命令よ!!」
「半神半人を殺して直ぐに戻ってきます」
マサルがイダス達の所に向かって行った。
ミノタウロスが背中を見せたマサルの背後から呪いをこめた剣を背中に突き刺さした。
アントリュウスがミノタウロスの背中を斬った。
「あんたの相手は私よ!」
ミノタウロスが発狂してアントリュウスに睨み付けた。
ニンキが焦った。
「神より強い半神半人がいるなんて思わなかったわ!世界は広いわね」
アントリュウスが怒りの顔になった。
「この牛、許さないわ!!」
怪我を負ったマサルがイダス達の所へ向かった。
イダスとアシュレイが半神半人と戦って苦戦していた。
マサルは、深手を負っていた。
あのミノタウロス!とんでもない化け物だ!傷が治らん!!
マサルが飛び込んだが、半神半人が数が30人くらいに増えてきた。
クソッ!数が多いな!
マサルも焦った。
マサルが半神半人を次々と噛み殺した。
半神半人は、マサルの本当の姿を見て恐怖をかんじたが「あいつボスの呪いのかかった剣を受けて重症だぜ!みんなで襲いかかれば殺せる!!」
イダスが半神半人に斬りかかったが斬ることができず防戦するのがやっとだった。
アシュレイは、亜人の女の子を守りながら戦った。
数が多すぎた。
マサルが必死に戦ったが背後からマサルを斬ろうとした半神半人がいた。
アシュレイがマサルを庇って斬りかかった。
イダスが戦いの恐怖に震えた。
クソッ!またアシュレイに先をこされた。
また脅えマサルの援護に出遅れた。
イダスもアシュレイも半神半人を斬ることが出来ず防戦するのがやっとだったのにそれでもアシュレイは、蘇生出来る亜人の女の子を守り、マサルまで守ろうとした。
イダスの足がガクガク震えだした!
また俺は、震えて何も出来ないのか?
イダスの頭にキツネコの顔が浮かんだ!
俺を笑うのか?
もう嫌だ!!あんな思いをするのは!何も出来なくて震えてるだけなんて、あんな思いをするくらいなら死んだほうがましだ。
必死になり恐怖の中で戦った。
俺は、アシュレイより先に誰かを守りたい!!
初めてキツネコに会ったと
きの言葉を思いだした。
キツネコの顔をよく見た!がっかりした顔をしていた。
「イダス!貴方は昔と違うのね!今の貴方は、一生神にはなれないわ」
イダスは、唇を手で触れた!キツネコとキスをした感触を思い出した。
キツネコさんに愛想をつかされたくないよな!!
俺は、神になるんだ!こんな所で震えてる場合じゃない!!
アントリュウスと一緒にいたことにより神のオーラを常に浴びていた!!
イダスとアシュレイには、異変が起きていた。
アシュレイ!俺は、お前が羨ましかった。
お前のように神の攻撃を受けない希望が!
俺もお前みたいに希望を持ちたいと思っていた!!
以前はな!だが、今は、違う俺は俺だ!お前を意識する前にまずは俺の中の恐怖を超えてやる!!
イダスは、アドレナリンが湧き上がり恐怖が無くなり背中から青白いオーラが湧き上がった。
これだ!俺が求めていたオーラは!!
イダスの顔付きが変わった。
イダスが半神半人を斬った!
半神半人の体から大量の血が噴き出した。
イダスは不思議と冷静だった。
殺さなければ殺される!殺す覚悟はできていた。




