ボス
屋敷の奥にある庭に案内された。
昨日の半神半人が現れた。
「よく来たな!金貨は持ってきたか?」
「何言ってるのよ!貴方が金貨を用意しておくって言ったんでしょ!」
「そんな事は、どうでもいい!お前達はここで死ぬんだからな!お前達の金は俺が貰う!本当に金貨をとりに来るとは思わなかったぜ!!」
アントリュウス達は、お約束ごとのパターンだと思い驚きはしなかった。
アントリュウスが剣を抜いた。
それを見てイダスとアシュレイも剣を抜き構えた。
マサルがアントリュウス達の前に出た。
「私にお任せください!」
マサルが半神半人を睨み付けた。
「ほう!忠実な犬だな!主人を守ろうと俺達に睨んでくるとは!」
魔獣が出て来た!
姿は、竜の頭に体が犬、尻尾が二つあり首から体には竜の鱗がはえていた。
「俺の可愛いラブちゃんだ!」
魔獣を撫でた。
「さあ!ラブちゃん、ご飯だよ!お腹いっぱい食べなさい」
魔獣がマサル達に向かってきた。
マサルが吠えた!
ウ~ ワンワンワン!!
マサルの吠えた声には神の呪いが含まれていた。
魔獣が震えだした!
マサルが魔獣の首に噛みついた。
鱗が着いた首に噛み付き鱗がバリッバリッと音をたて魔獣の首が千切れそうになった。
魔獣はキュインキュインと泣きそうな声を出して必死に暴れ血を流しながら逃げだした。
「何~!魔獣が犬に負けるだと~!」
アントリュウスの表情が変わった。
「もう、貴方の顔を見たくないわ!殺す!!」
アントリュウスの背中から金色の粒子が輝き出し翼のようになった。
アントリュウスの背中から出た光の粒子の翼を見た半神半人が「なんだ!あの翼は神のオーラを感じる」
「神の翼!?」
「神の翼だと!あいつらはどこから来たんだ?」
「セーシェルから来たとか言ってました」
「バカ野郎!それを早く言え」
「まさか!アガルタの兵士を殺しまくったという悪魔の翼か!?」
「それだけだじゃねぇ!天空を操作した攻撃でアガルタの兵士達を火炙りにしまくった!!確か紅い瞳の少年」
アントリュウスの金色の翼から殺気のオーラを感じた。
「あいつを、怒らせると金色の翼が輝きを増す!あれを見た者は死ぬ!悪魔の翼だ!!」
「神をも殺す奴だろ!」
そこに半神半人のボスが大きな剣を持って現れた。
「お前達!何してんだ!!」
半神半人達がボスに報告した。
「すみません!とんでもない奴を屋敷に入れてしまいました」
ボスの姿は、神をも殺す半神半人!ミノタウロスの進化系、身長が2メートル50センチ程あった!神の力が強く不死身!
マサルが助言した。
「アントリュウス様あのミノタウロスは、不死身です!殺してもすぐ生き返り怪我をしてもすぐ治ります!それゆえ厄介です!神をも殺す半神半人、進化系ミノタウロスです」
「もうやるしかないわね!」
アントリュウスがイダス達に指示した。
「危ないから後ろに下がってて」
イダス達はミノタウロスの大きな殺気のオーラを感じとり後方に下がった。
アントリュウスがミノタウロスに斬りかかった!
首に剣が入ったが硬くて二センチくらいしかくいこまなかった。
ミノタウロスの傷が次第に治っていった。
「何!?こいつ!普通の神より強いじゃない、半神半人でしょ!?」
マサルが本来の姿になった。
半神半人達がその姿を見て動揺した。
「こいつ、動物の神の最強種族、秋田犬の神じゃねぇか!?」
半神半人達も武器を手に持った。
マサルが治りかけたミノタウロスの首に噛みついた。
ミノタウロスが暴れマサルの首を絞めた。
アントリュウスが加速して突っ込み、ミノタウロスの脇腹に剣を突き刺した。
脇腹から血が噴き出した。
こいつ!俺の体に剣を突き刺すだと!
ミノタウロスとアントリュウスは、緊迫した空気に変わり睨み合った。
半神半人達がイダス達に向かって襲いかかった!
アシュレイは亜人の女の子を守りながら戦った。




