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神の翼 ~黄金の翼の女神~ 転生したら男の子だった!  作者: 和(のどか)
第二章 天界への旅立ち
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解放

 アシュレイは、やるしかないと思った。


 負ければ金貨100枚が無くなる


 泣き出しそう亜人の女の子を見て自分には神に勝てる力なんかないことは分かっていたが勝ちたいと思った。


 奴隷にされ、テーブルに座っただけで酷い事を言われた亜人の女の子が可愛いそうになった。


 アントリュウスがアシュレイに言った。

「アシュレイ!私は、貴方なら勝てると思ったからお金を賭けたのよ!自身を持ちなさい」


「アントリュウス・・・」


 アシュレイは、やるしかないと気合いを入れた。


 勝ちたい!!亜人を奴隷にしてる奴らに負けたく無い!!


 その気持ちが湧き上るとアシュレイは、自分の体からオーラが湧き上るのを感じた。


 アシュレイがアントリュウスに言った。

「僕が、勝ったら金貨100枚が入る!そのお金でこの街の亜人の奴隷達を買い取り解放してあげたい」


「アシュレイ!いいこと言うわね!じゃあ勝ってね!!」


 アシュレイの言葉で亜人の女の子が嬉しくて泣き出した。


 アシュレイは、セーシェルで神からアントリュウスを守ろうとナイフで神のオーラを纏った剣を受けことが頭に浮かんだ。


 勝つ希望を捨てなければ神に勝てると思った。


 亜人の女の子の近くに行った。

「大丈夫だよ!絶対勝つから、君を解放してあげる」


 アシュレイは、もし負けてもアントリュウスにお願いして亜人の女の子を買い戻してもらうつもりだが、出来れば自分が勝って解放させたいという思いが強くなった。


 腕相撲が始まった。


 腕を組んだ瞬間半神半人の神のオーラを感じた。


「なんだ~このオーラ!」

半神半人の神のオーラにアシュレイは焦った。



 アシュレイの手の甲がテーブルに付きそうになったが必死にこらえた。


 半神半人が驚いた顔をした。


 なんだ!何でこらえることが出来るんだ!それにこいつのオーラは!?


 半神半人が本気になった。

「こいつ~!」

 オーラを全快にしてアシュレイの手の甲をテーブルにつけようとした。


 アシュレイはなんとかこらえた。

 くそっ!!負けたくない絶対に諦めない!僕が亜人達を解放させてあげたい!!


 アシュレイは、勝つ希望を捨てなかった。


 半神半人は気づいた!!

 こいつには、神のオーラが通じてない!!呪いを込めたオーラも!?


 こいつ希望を持っていや~がる!!


 徐々にアシュレイが半神半人の手を元の所に引き戻した。


 二人の力によりテーブルが壊れそうになりガタガタ音を立てていた。


 アシュレイは、勝つ希望を捨てない!「負けるもんか~~!!」


 半神半人の手の甲がテーブルについた。


 アシュレイは、大喜びした!!

 半神半人に勝った事と亜人の子を解放させてあげられる事に嬉しそうた顔をして「やった~~勝った!!」


 アントリュウスが半神半人に言った。

「アシュレイの勝ちよ!金貨100枚を持ってきて」


「くっ!仕方ねぇな金貨を用意して置くから屋敷に取りに来い」

 そう言って帰って行った。



 翌日、イダスとアシュレイは、荷物運びの仕事をした。


 一日かかると思われた仕事を午前中で終わらせた。


 主人に亜人を買い取る交渉をした。


「俺は、高く買ってくれるなら構わないが無駄だぜ」


「無駄ってどういう事?」


「解放しても、また誰かに捕まって奴隷にされるだけだぜ、お前達がしっかり奴隷として管理しなきゃあな」


「解放しても普通に生活出来ないの?」


「ああ!普通に生活できるのは、強い亜人だけだ弱い亜人は、すぐに捕まって奴隷にされる運命さ」


 アントリュウスがマサルに言った。

「その子も一緒に連れて行く!レムリアの街についたらその子をフローラの国へ連れていって生活させて」


「わかりました!アントリュウス様の言いつけに従います」


 お金を払い亜人の女の子を解放した。


 アントリュウス達は、金貨100枚を受け取る為屋敷に向かった。


 イダスが「アントリュウス様どうしますか?行っても素直にお金を用意してるとは思えませんけど」


「そうよね!あいつ、私達を返り討ちにしようと企んでるでしょうね!」


「分かっていて行くんですか?」


 マサルが、いるからイダスが様付けで言ってくるのが気持ち悪いとアントリュウスは思ったけど話しを続けた。


「あいつから金貨100枚受け取ればかなりの亜人を解放できるでしょう」


「罠だったら?」


「好都合よ!あいつら全部殺すわ!あいつらがいたらまた亜人を奴隷にする!殺したほうがいいでしょ!」


 イダスもアシュレイもセーシェルでたくさんの街の人や騎士が殺されたのを見た、その中に顔見知りの人も大勢いた。


 ニンキとアントリュウスも敵だと思ったら殺す覚悟が出来ていた。


 マサルが「いざとなったら私が戦います」


 屋敷に着いた。


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