化ける
アントリュウスの側近達は天界に帰れなくなったアントリュウスを黄金の翼の国へ行かせるには、どうするか悩んだ。
黄金の翼の国へ行き、そこからパネースの所に行ってゼウスの呪いをとく予定だった。
フローラの国からでは天界に行けない!
レムリアの国の天界の門からならゼウスの領地である天界の始まりに行ける
ニンキの故郷は、天界のはじまりにある魔法の国、天界の門の入り方とゼウスの領地である天界の始まりには詳しかった。
レムリアの国から天界の門に行き、そこからニンキの故郷、魔法の国へ行けば、あとは怪鳥に乗り空からいっきに黄金の翼の国へ行く作戦を考えた。
だが黄金の翼の国の神とフローラの国の神がアントリュウスに同行すれば目立つ!
子供のアントリュウスが一人で行くのも周りから見たらおかしい!人間のイダスとアシュレイがレムリアまで同行して旅行者を装うことになった。
マサルは普通の秋田犬に化けレムリアの国まで行きイダスとアシュレイをのせて護衛し帰ってくることにした。
だが一番目立つのは、当然アントリュウスだった。
アントリュウスの今の姿は、ゼウスの神達に知られている、バレないように女の子の服装することにした。
アントリュウスは、大喜びで作戦に賛成した。
更にタヌキンナがゼウスの目を欺く為重大な作戦を立てた。
「ゼウスは、アントリュウス様の命を狙ってる!もしアントリュウス様が死ねばゼウスの軍は人間界から引き下がると思うんだけど」
キツネコは、タヌキンナが何を言おうとしているかわかった。
「そりゃそうでしょ!タヌキンナ!私がやるわ」
「ダメだよ!私に任せて」
グレン達には、さっぱりわからなかった。
タヌキンナが「いい説明するよ!私がアントリュウス様に化けるの!そしてゼウスの軍と戦ってるときに私が死ぬの」
みんな納得した。
アントリュウスの側近達にしかわからないことだが、ドラゴは、蘇生させる玉を持っていた。
神龍は、成長してお腹がすくと自我を失い近くにいる者は、全て餌だと認識して食い殺す!
ドラゴは、天界の果てで生まれてアントリュウスをママ、タヌキンナを姉として3人で天界の果てに向かう旅をした。
天界の果てにたどり着いたときパネース神殿で、成長してもアントリュウスとタヌキンナとずーっと一緒にいる為に自我を鍛える修行をした。
その頑張ったご褒美にパネースから玉をもらった。
もし、間違って誰かを殺めてしまった場合その玉をつかえば蘇生させられる。
タヌキンナが一つ気になることがあった!
「ドラゴ!」
「何!姉ちゃん」
ドラゴが外から顔を覗かせた。
「あんた!蘇生させる時に使い方どうだったかな~!?何てつまんないボケしないでね」
「大丈夫だよ!姉ちゃん安心して」
タヌキンナは、ドラゴのその言葉に安心した。
ドラゴは、昔からしっかりしていた。
「それじゃ~!あとは、貴方達ね!」
タヌキンナは、ギロッと睨んで真剣な目をした。
「私が死んでゼウスの神達に影武者だとわかってしまったら私の死が無駄になるからね!」
蘇生出来るとわかっていても死ぬのは嫌なものこの神達の演技力にかかってると思い特訓が始まった。
アントリュウスの側近達で、アントリュウスに化けたタヌキンナが死んだとき悲しむ練習をした。
キツネコは、うまかったがグレンとヒューイは大根役者だった。
二人は、アントリュウスが死んで悲しみ演技練習をズーとやらされた。




