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神の翼 ~黄金の翼の女神~ 転生したら男の子だった!  作者: 和(のどか)
第一章 神の誕生
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希望 

 広場に処刑台が用意された。


 街の人や村の人が集まり悪いのは、神ダルマンだと騎士達もわかっていた!ダルマンは神、人間が立ち向かってどうこうなるものではなかった。


 処刑用に弓と神でも殺せるヘパイストスの作った10本の矢が用意された。


 処刑の準備が整った。


 人間の少年アントリュウスはそれを見て我慢できなくなった。


 ヘパイストスの矢は、神をも殺せる!このまま処刑されるのを見てるだけなんて!


 ナイフを持ち処刑台の檀に上がりフローラの胴体に巻かれてる縄を切りはじめた。


 兵士達がそれを止めようとしたがダルマンが兵士を止めた。


「いいからやらせておけ!神でも切れない天界の縄を人間なんかが切れる訳がない!余興を行う!」


 兵士に指示をした。

「弓であの小僧に一本づつ矢を射て!どこまで持ちこたえられるかな?おもしろいだろう頭と心臓は狙うな直ぐに死んではつまらん」


 兵士が縄を切ろうとしているアントリュウスに矢を放った!背中に刺さりにブスッと音がした。


 アントリュウスは、苦痛な表情をしたが縄を切ることはやめなかった。


「アントリュウス!私はいいから早く逃げて!!私は神!またすぐに蘇る」


「すぐって!どれくらいですか?」


 会話中に2本目の矢が突き刺さった!

 ブスッと音がしアントリュウスは苦痛な表情をした。


「千年くらいかな!?」


「その頃に僕は生きてません!あなたが死ぬところを見ているだけなんてできない!」


 ブスッ 


 3本目が刺さった!


 うぅぅぅぅ~~~~っ


 3本目が刺さり!アントリュウスは目が霞んだ!背中は、すでに血だらけになっていた。


「僕はあなたを助けたいんだ!」


 アントリュウスは諦めなかった。


 4本目が刺さった!矢が刺さる度にアントリュウスは苦痛な表情をした。


 ダルマンが「しぶといな!なかなか頑張るじゃないか!いい見せしめだな」


 5本目が刺さりアントリュウスは口から血を吐いた。


  そして6本目が刺さった!


 絶望を感じたがフローラの顔を見る度に守りたい!フローラ様を助けたい!絶対諦めない助けるんだ!


 アントリュウスは、絶対に助けるんだと希望を捨てなかった。


 必死に縄にナイフをいれた。


 すると縄が切れた。

 アントリュウスは、意識もうろうとしながらフローラの手首の縄も切った。


 フローラは、両手でアントリュウスの頬を触った。


 泣きそうな震える声で「アントリュウス!痛くないの?なぜ笑ってるの?」


 苦しそうな表情の中で微笑みながら「嬉しいんだ!あなたを助けることができた」と言って意識もうろうとなり膝を着いた。


「痛かったでしょ!すぐ治してあげるね」


 民達は、それを見て驚いた!一番驚いたのはダルマンだった。


 切れるわけねぇだろ!天界の縄だぞ!神でも切れない縄がなぜ人間何かに!!そうだ!そういえば昔聞いたことがある人間には神の攻撃がまったく通じないものがあると!これが希望というやつか!?


「もうガキはいい!急げ!フローラにヘパイストスの矢をありったけ射て~~!!」


 フローラは、アントリュウスを抱えて移動しようとした。


 アントリュウスの耳にダルマンの声が入った!ダメだ、あの矢がフローラ様に当たっては!


 最後の力を振り絞り立ち上がり弓を放つ方向に向いて両手を広げてフローラにヘパイストの矢が当たらないように体で矢を受け止めた。

 ヘパイストの矢が全てアントリュウスに突き刺さった。


 アントリュウスは血を吐き倒れた!!


 アントリュウスゥ~~~~~~

 わぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~


 イダスは、兜を地面に叩きつけた。


「やってやらんねぇよ!!」


 グレンは、イダスに「騎士辞めるのか?」

「辞めねぇよ!少年を弓で殺すのが騎士のわけねぇだろバヤロゥ!俺は、弱き民を守る騎士だ!!」


 フローラは、今までにない強い怒りと悲しみの涙で黄金の翼がひときわ強く耀いた!黄金の翼がダイヤモンドを散りばめたような輝きを放った。


 精霊達が集まり一本の剣になった。


 その剣を持ち空を飛び弓を放った兵士を全て斬り殺した。


 半神半人の伯爵と2人の男爵は、ダルマンを置いて逃げようとしたが!フローラは見えない速さで追いつき首が3つ吹っ飛んだ。


 そして、ダルマンの前に立った。


 剣でダルマンの腹を刺した。


 ウギャァァァァァ~~~ 


 ダルマンは悲鳴を上げ必死に逃げようとした。


 フローラは、逃げようとするダルマンの背中を剣で突き刺さした。


 グサッ  グサッ  グサッ


 ダルマンは、苦しそうに悲鳴を上げ命乞いをした。

「お願いだ!許してくれ!もう悪い事はしないあなたの配下になる」


 フローラは、更に剣を刺した!ウギャァァァァァァァ~~

「神のくせに剣で刺されたくらいで悲鳴をあげるのか!アントリュウスは悲鳴を上げなかったぞ!!」


 そう言って何度もダルマンを剣で刺した。

 ダルマンは、悲鳴を上げ続け衣服だけ残して消滅した。


 フローラは、アントリュウスの所に行った。

 倒れているアントリュウスの体に刺さった矢を抜いた!無惨な姿を見て涙が溢れてきた!!


  アントリュウスゥ~~~


 うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ~~~~~~


 空を見上げて大きな声で泣き続けた!泣いても泣いても涙が止まらなかった。



 その後フローラは成長し女としての姿が色っぽくなっしまった。


 フローラが女として戦う姿を見た者は鼻息を荒くした。


 フローラは嫌らしいで目で見られるのが嫌で男の姿に変身するようになった。


 男の姿でフローラという名前では、おかしいと男の名を付けることになり男の名前ならアントリュウスがいい、アントリュウスのように強くなりたい、その思いでアントリュウスに改名した。


「あの日、人間が神を助けるのを見て俺とイダスは、神に立ち向かう決意をしたんだ。」


 グレンが、イダスを見た。

 ちゃんと聞いてるじゃねぇか!昔のお前なら俺が一生懸命話しても寝ちまうんだけどな

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