ゼウスの誤算
「ゼウスです!ゼウスは、人間にも神にも自分の理想の者をつくり出す為に戦争をさせるのです」
「神の世界ではあまりしませんが、人間界での戦争は人口が増えると戦争をさせて減らすのです」
「人口を減らす為に?」
「そうです!ときには、大災害をおこして人間を大量に殺したことがありました」
「何故!殺すの!?」
「わかりません!神の王だから自分が殺したいと思えば殺す!それがゼウスです」
「ゼウスの軍がここに来ましたら私達が盾になります!その隙にお逃にげください」
ドラゴに乗ってヒューイが来た。
黄金の翼の国の将軍ヒューイがアントリュウスに挨拶した。
「久しぶりね!ヒューイ」
「アントリュウス様!転生おめでとうございます!」
アントリュウスはドラゴと目が合った。
ドラゴの近くに行った。
「ドラゴ、只今!」
「アントリュウス様!前世の記憶があるんですか?」
「前世の記憶はないわ!でも貴方が私の子供ということはわかる!私は、貴方の親よ!」
アントリュウスは、微かにドラゴと魂の繋がりを感じた。
ドラゴは、涙ぐんでアントリュウスに頭を突き出した。
アントリュウスは、ドラゴを鼻先を撫でた。
ヒューイがアントリュウスに剣を渡した。
「アントリュウス様!アルテミス様からこの剣を届けるように言われました」
アントリュウスは、その剣を知っていた。
だが、どこで使ったのかは分からなかった。
ヒューイが「この剣は、千年前にアントリュウス様がゼウスとの戦いに使われた剣です」
剣を握った瞬間、恐怖がよみがえった。
だがアントリュウスが微笑んでいた。
ゼウスを刺した感覚が思いだされた。
私、この剣でゼウスを刺したい!!
その剣を手にしたが、アントリュウスの体には大き過ぎた。
剣を背中にしょい体が成長するまでは、セーシェルの国王からもらった剣をそのまま使う事にした。
しばらくは、ギター背負えないわね!
フローラの国の神達がヒューイに尋ねた。
「ヒューイ将軍!何故アントリュウス様を天界にお連れしないのですか?」
「もう、結界を張り直されちまって俺達も戻れねぇんだよ!」
ヒューイの目にイダスが入った。
「ちょっと待て!お前イダスじゃねぇか!?」
ドラゴも「本当だ!イダスだ!」
「おめぇ千年前勝手に死にやがって」
ヒューイがイダスに抱きつき泣きながら喜んだ。
「よかったな転生できて!グレンは、とっくに神になってるぞ!よし俺が鍛えてやる!」
イダスは、神達がアントリュウスに様付けしているのを聞いて呼び捨てに出来ないと思った。
ドラゴが国境付近の戦闘中のところに向かうことにした。
「ヒューイ!アントリュウス様を頼むよ」
「任せておけ俺の命に代えても守るから安心しろ」
アントリュウス達は、神殿の中にいる事になり神殿の周りをフローラの国の神達が護衛に付いた。
アントリュウスは神殿の中にハープを見つけ久しぶりにハープを弾いた。
頭の中で奏やキツネコが兵士達と戦ってる所が浮かんだ。
「ニンキ、奏やキツネコは、大丈夫かなあ?」
「心配だね!ゼウスが神を千人以上も人間界に送り込むとは思わなかったよね」
「そうでしょ!このままほっておけないわよね神の戦いに巻きこまれたら奏は、人間だから死んでしまう」
「アントリュウスって紅い瞳になってから神の力が一気に跳ね上がったよね」
「そうでしょ!ねぇ奏達が心配、セーシェルに行きましょ」
「それは、危険だよ!神の力が強くなったからって戦争なんだからどんな武器や罠を使ってくるかわからないよ、それに戦いだって1対1じゃないからね」
「じっとしてられないわよ」
アントリュウスを説得した。
「あの神龍!ペットで貴女の子供なのね!?魂の繋がりを感じるわ」
「そうよ!でもそれ以上は、思い出せないのよ」
「でも凄いわよ!生まれて、まだ1年くらいじゃないゼウスの呪いに抵抗しているのよ」
国境付近では、ゼウスの軍とアントリュウスの神達と戦いになっていた。
ゼウスにとっての誤算は、人間界にアントリュウスのペットと側近の神がいたことだった。
ゼウスの神達は、動揺していた。
ドラゴが戦場に着くとグレンとキツネコが戦いに参戦していた。
ゼウスの神達に雄叫びを上げた。
動きを鈍らせ次々と噛み殺した。
神龍の雄叫びを聞く度にゼウスの神達は脅えた。
「何で人間界に黄金の翼の神達がいるんだ!」
ゼウスの軍は、半分以上殺され混乱状態に陥っていた。
ゼウスの神達は、黄金の翼の神達に脅威をかんじ撤退した。




