広場
アシュレイは、呆然となった。
僕は、知ってる!この女神様・・・
力が欲しい!大好きな人が殺されかけたとき守れる力が、それに死にたくない。
アシュレイは、悔しがった。
イダスは、その銅像を見て、以前に見た事がある!いつだ・・・夢の中だったか!?・・・
俺は、弱き民を守る騎士になりたい!アントリュウスを守れず震えていた自分を思いだした。
その銅像の女神を守る姿の少年を見て嫉妬した。
そして弱い自分に腹が立った。
俺は、勇気がほしい。
ニンキが「アントリュウス、どうしたの三人ともこの場所に来た途端感情のオーラが凄く大きくなったよ」
「この銅像の女の子、私なの!」
「なんかそんな感じがしたけどイダスとアシュレイもこの場所知ってるみたいだよ!前世で会ってるんじゃないこの場所で三人は!?」
アントリュウスは、イダスとアシュレイを見たけど何も思い出せなかった。
マサル達がフローラの神殿にアントリュウス達を送り届けタヌキンナ達の所に向かった。
神殿にいたフローラの国の神や従者が神殿の中を案内した。
神殿の中に入ると途中に大きな額に入った写真があった。
アントリュウスは、駆け寄ってその写真を見た。
タキシードを着たアントリュウスとウエディングドレスを着たアルテミスの結婚式の写真だった。
アントリュウスは、写真の新婦を見て
アルテミス!・・・
アルテミスの写真を見て鼓動が高なった。
ニンキは、声をかけられなかった。
アルテミスに会いたい・・・
アントリュウスの目から涙が溢れた。
何故、私の記憶を奪った!
私の大切な思い出を、アントリュウスは、ゼウスに復讐を誓った。
テラスが見えた!
「ヘェ~っ!ここ昔のままだ」
アシュレイが「イダス!君ここに来た事あるの」
あるわけなかった。
「わからない!来た事なんかないのに何故なんだ!知ってるんだそれに懐かしいんだ」
フローラの国の神がアントリュウスに一礼をし「アントリュウス様!黄金の翼の神がお迎えに来るまでこの神殿でお待ちください!何か御用がありましたら何なりとお申しつけください」
そう言って神達は、席を外した。
アントリュウス達は、神殿の中を見て回った。
イダスは、神殿の中を懐かしむように見たり触ったりした。
アシュレイは、何も感じなった。
フローラの上空で突然大きな爆撃音が鳴った。
空が強い光を放った。
アントリュウスにはドラゴが来たんだとわかった。
フローラの国の神達が慌ただしかった。
アントリュウスに報告した。
「今、セーシェルの国との国境付近でゼウスの軍と戦闘になりました」
「軍って!」
ゼウスの神の軍が1,000人くらい来ています!」
タヌキンナ達が戦っているところに更に千人襲撃させた。
「黄金の翼の国に援軍を要請しようと使者を向かわせたのですがゼウスが天空に結界を張り天界の門に行けません」
ゼウスは、アントリュウスが天界に行くことを阻んだ。
天界で原初の神に会えばゼウスの呪いが解かれアントリュウスが本来の力を取り戻すことになると
ゼウスは、天空に結界を張り天界に行けなくした。
人間界でアントリュウスを殺すことにした。
ゼウスは、人間界に来て直接アントリュウスを確実に殺したかったが天空の結界を弱らせるわけにはいかなかった。
それにもし、ゼウスが天界の始まりから人間界に行った場合、天界の果ての軍が攻めて来る可能性が大きかった。
天界は、ゼウスの天界の始まりとアントリュウスが守り神になっている天界の果ての二大勢力に分かれていた。
ゼウスは、天界の始まりにいて天界の果てを警戒した。
「アントリュウス様!もし何かあったときは、他国にお逃げください!いずれこの結界をときお迎えにまいります」
フローラの国の神達も戦闘準備にはいった。
「また戦争!?なぜ戦争をしないといけないの!?話し合いで解決しないの?人間界は何故戦争ばかりしてるの?」




