表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
神の翼 ~黄金の翼の女神~ 転生したら男の子だった!  作者: 和(のどか)
第一章 神の誕生
25/348

タヌキンナでしょ!

 ゼウスの神達と犬の神達が睨み合ってる所にタヌキンナが来た。


 目をうるうるさせて、アントリュウスに抱きついた。

「アントリュウス様~!」


 アントリュウスは、タヌキンナに抱きつかれ抱き返した。


「貴女に抱きつくと何か懐かしい気がする」


「アントリュウス様!大丈夫です!記憶が無くても私はアントリュウス様から親友という地位を頂いたペットです」


 タヌキンナは、ゼウスの神達に感動の再会を邪魔されて怒った。


 もふもふしてもらうつもりだったのに!


 こいつらぶっ殺す!!


「イダス!アントリュウス様をフローラの神殿へ」


 イダスは、タヌキンナに名前を呼ばれてビックリした。


 この、タヌキの神も俺の前世の知り合い!?


 アントリュウスは、剣を敵に向けた!

「貴女だけ残して行けないわ」


「私は、大丈夫です!こいつら弱いですから」


「何ぃ~?」

 ゼウスの神達がその言葉に怒りを感じ殺意が高まった。


「戦いになったらイダスとその男の子も、まきこまれて死んじゃいますよ!」


 タヌキンナが「イダス急いで!アントリュウス様を神殿へ!早くしないとゼウスの神が増えるかもしれなよ、これ以上増えたら危険だよ!」


 アントリュウスは、イダスとアシュレイの事を心配してフローラの国へ向かうことにした。


「気をつけてね!タヌキンナ!」


「はいっ!任せてください」


 アントリュウス様が私の名前を!?


 タヌキンナは、アントリュウスが自分の名前を覚えてることが嬉しくなり尻尾を揺らしながら笑顔になり「今日の私は笑って神を殺すタヌキンナよ!」

 そう言って嬉しそうに弓を構えた。


 アントリュウスは、マサルに乗りイダスとアシュレイも犬の神に乗ってフローラの街に向かった。


 ニンキがアントリュウスに聞いた。「あのタヌキの神の名前何で知ってるの?」


「えっ!だって、タヌキンナでしょ!あれっ!何で私、知ってるんだろ」


 ニンキは、アントリュウスの神の力が強くなり記憶をとり戻してきていると推測した。


 ゼウスのかけた呪いであればゼウスより神の力が強くなれば呪いを打ち破れるがそれは絶望といえる程厳しい。


 だけど、間違いなくアントリュウスの本能がゼウスの呪いに抵抗し前世の記憶を取り戻そうとしていると思った。


 それと、もう一つ気になる事があった!アントリュウスは優しい、タヌキンナ達を置いて逃げるのを嫌がった。

 だけどさっきゼウスの神に立ち向かおうとした事が本能に思えた。


 まだ弱い神の力しかないアントリュウスが死線ギリギリの戦いに好奇心を抱いているという事に気づいた。



 フローラの国の神達がタヌキンナ達の所に来て参戦した。



 アントリュウス達はフローラの街に入った。


 アントリュウスは、街を見て懐かしさを感じた。

「マサル待って!止めて」

 広場に向かって歩いて行った。


 イダスとアシュレイもこの場所を知っていた。


 イダスが「俺は、ここを知っている」


「イダス!僕もここに来た事がある」

 二人は、顔を見合わせた。


 初めて来たフローラの国のはずなのに三人は、この街を知っていた。


 イダスとアシュレイも何故か広場に行きたくなった。


 広場に銅像があった。


 三人はその銅像に目がとまった。


 翼を持つ女神の前に立ち女神に向かってくる矢を体を張って庇っている少年の銅像だった。


 銅像の少年に10本の矢が刺さっていた。


 アントリュウスは、その銅像を見て涙を流した。


 銅像の女神を見て!知ってるこれは私!

 アントリュウスは、それ以上は、思い出せなかった。


 何故!思いだせないの・・・


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ