イダスって変
アントリュウスが目を覚ました。
イダスが、アントリュウスに土下座して謝った。
「すまない!君が殺されそうになっているのに俺は、何も出来なかった」
「何謝ってるのよ!相手は、神なんだから向かって行ったら死んじゃうでしょ!向かって行かなくてよかったわよ」
「だけど!君が殺されそうになっているのに俺は、震えて脅えて何もできなかったんだ!見殺しにしたんだ~~っ!」
イダスは、悔し涙を流した。
「大丈夫よ!イダスが死ななくてよかったわ」
「アントリュウス・・・」
イダスは、二度と仲間を見捨てないと心の中で誓った。
「それよりアシュレイ貴方!何無茶してるの?助かったからよかったけど、また無茶して・・・アシュレイ!貴方!前世で私と会ってる?」
「僕は、前世の事なんかわからないよ」
イダスがアシュレイに聞いた「何故、神を刺せたんだ?それに、剣の攻撃をナイフで受けただろ」
「えっ!必死だったから覚えてないよ」
ニンキがアントリュウスに言った。
「アシュレイが神の攻撃を受けなかったのは、希望だよ!人間には、神の攻撃を受けない物を持ってるって言われてるんだ」
「ヘェ~そうなんだ?」
アシュレイがアントリュウスの独り言を聞いて「誰と話してるの?」
「ニンキよ!魔法使いの加護なの?」
「凄いね!本人以外とは、会話出来ないの?」
「話してる言葉は聞けるけどニンキの声は、私以外には聞こえないの」
「そうなんだ!」
アシュレイがニンキに話しかけた「初めまして僕は、アシュレイです宜しくね!」
「宜しく!アシュレイ」
「ニンキが宜しく!アシュレイって」
アシュレイは嬉しそうに言った。
「凄~い!僕、加護と会話したの?」
イダスが、アシュレイを目て、本当にアントリュウスは、加護と話しをしていたの?独り言だと思っていたのに、それよりアシュレイって何であれが独り言だと思わず直ぐに信じられるんだ。
アントリュウスがアシュレイとイダスに希望の事を話した。
「希望って誰でも持ってるの?」イダスがニンキに聞いた。
「人間は、もともと持ってるんだけどすぐ希望をなくしてしまうんだって」
アントリュウスが通訳した。
イダスは、ニンキに話しかけた。
「アシュレイは、希望を持ってるけど、何か神の力を持ってるの?」
アシュレイは、その言葉に照れた。
「そんな~!僕に神の力何て恥ずかしいよ」
ニンキが答えた。
アントリュウスが通訳した。
「アシュレイは、神の力や不思議な力は何も持ってないって」
アシュレイは、ショックをうけた。
「えっ!え~~~っ何も~」
「アシュレイは、純粋な人間何だって!だから希望や夢を持ってるんだって」
アシュレイは、喜んでいいのか悩んだ。
アントリュウスは、イダスに聞いた。
「イダス!戦争は!?奏は、どうしたの?キツネコは?」
「アントリュウス!落ち着いて!戦争は、収まったみたいだよ!神龍が暴れてアガルタの軍はもういないみたいだ」
「セーシェルに戻ろ!みんなが心配よ」
「ダメだよ!ゼウスの神達が君を狙っている姉さんとキツネコさんから君を連れてフローラの国へ逃げるように言われてるんだ」
アシュレイもアントリュウスの事を心配した。「フローラの国へ行こう!奏さんとキツネコさんだったら、すぐに追いかけて来るよ」
フローラの国へ向かう事にした。
途中で山に入り川で魚を取ってイダスがさばいた。
アントリュウスがニンキの能力を、使って火炎魔法を使って魚を焼いた。
アシュレイは、木の実や山で取れる果物や野菜に詳しかった。
アシュレイが、「僕達、お金がなくても生きていけそうだね!」
アントリュウスが、「アシュレイ、あまいわよ!食べ物は大丈夫だけどパンツや着る物がないわよ」
イダスが、大丈夫だよ、男同士何だから裸でと冗談を言おうと思ったけどやめた。
今、いい感じで仲良くなっているのに危なかったと思った。
「セーフ!」
アントリュウスがイダスを見た。
「何!セーフって!?」
やっぱりイダスって変!
「フローラの国までどのくらいで行けるのかしら」
アシュレイに聞いた。
イダスが「何故!アシュレイに聞くの?俺に聞けばいいのに!」
「アシュレイって、真面目だこら話しになるのよ」
「俺がいい加減みたいじゃないか?」
「イダスは、いい加減じゃないわ!心は、素直よ、だけど変わり者なの」
「やっぱり、俺って変わり者なのかな?よく言われるよ」
「大丈夫よ!イダスは、変だけど、私は好きよ」
好きよ・・・・・・その言葉にイダスは、ドキドキしてしまった。
アントリュウスに好きだと言われ嬉しくなってしまいアントリュウスの顔を見た。
やばい・・・
可愛い!
アントリュウスは、男だけど顔が可愛い女の子で、しゃべり方も女の子!アシュレイが言ってたホモの気持ちがわると言ったことを実感した。
ホモは、男が好きで、アントリュウスの女の子みたいな所が好きなのは、ホモじゃないと自分をフォローした。
イダスが一人で、ブツブツ言ってるのを見て、イダスってやっぱり変だとアントリュウスは、思った。
「後、このペースでいけば二日くらいでつくとおもうよ」
とアシュレイが言った。
イダスが不安そうに
「でもフローラの国って普通に入れるのかな?」
アシュレイも不安だった。
「そうだよね!近づいた者は、殺戮の神の従者に殺されるって言われてるよね」
アシュレイの言葉にイダスは、更に不安になった。
「殺戮の神の従者達がアントリュウスのことを転生者ってわからないんじゃないの!?」
イダスがアントリュウスの顔を見た。
アントリュウスは、気にしないで美味しそうに果物を食べていた。
「アントリュウス!大丈夫かな!?このままフローラの国へ近づいて?」
「えっ大丈夫でしょ!キツネコが言ったんだから!それでもフローラの国へ入れなかったら奏達を探しに行こうよ」
取りあえずフローラの国へ向かった。




