アテナ
アテナがアントリュウスを見た。
「まさか本当にアントリュウスがいるとはね!」
アテナが上から見下して言った。
アントリュウスがキツネコに聞いた。
「誰!このオバサン?」
「アテナです!ゼウスの娘です」
アテナの顔が怒りの表情になった。
「しばらく見ないうちにつまらない冗談を言うようになったわね」
アテナが殺気のオーラを込めてアントリュウスを睨んだ。
怒ったアテナを見てビックリした。
「えっ!恐いよ、このおばさん!」キツネコに言った。
アテナは、更に怒りが増し怒って剣を抜いた。
凄いオーラに周りにいる騎士達も驚きと焦りの表情になった。
「これがオリンポスの神のオーラ」団長は、死と絶望感を感じた。
アテナがアントリュウスの心臓を狙い刺しにきた。
キツネコが幻覚魔法を使い時空を曲げた。
アテナの剣の軌道が変わったが剣がアントリュウスの肩に突き刺さった。
キツネコにより急所を外されアテナは怒った。
「おのれ~!キツネ~ッ」
アテナは、キツネコを先に殺すことにして襲いかかった。
キツネコは、防戦するのがやっとだった。
アテナは、間合いを取った。
「この距離からなら確実にお前を殺せるわよ!」
アテナは、キツネコを斬ろうした。
だが、アテナは、後ろから殺気のオーラを感じた。
この殺気のオーラ!アントリュウス!?
千年前、アテナは、アントリュウスと戦い恐怖を感じ震えた、その時のオーラを思い出させられた。
アテナは、後ろを見た。
アントリュウスが傷つき血を流していたが、楽しそうに微笑ながら向かって歩いて来た。
アントリュウスの背中の光の粒子が強く輝き!黄金の翼に見えた。
紅い瞳、黄金の翼、笑いながら神を殺す殺戮の神!アントリュウス!!
アテナの腕に鳥肌がたった。「何だと!何故、神の力を出せる!ゼウスの呪いにより力を出せないはず」
神の力は弱いが、確かに黄金の翼!女神アントリュウスのオーラにアテナは、恐怖を感じた。
アントリュウスは、アテナの巨大なオーラが注がれた剣で刺され、死を感じその恐怖に芸術性を感じてしまった!アントリュウスは、戦いに酔った目をしていた。
アテナは、睨んでアントリュウスの紅い瞳を見た。
千年前に恐怖を感じた紅い瞳!「おのれ~アントリュウス!」
アテナは、以前の恐怖が蘇り、その恐怖を打ち破ろうと全てのオーラを使いアントリュウスに斬りかかろうとした。
アテナの腹から鎧を突き破って剣が出た。
キツネコが全てのオーラを使いアテナを背中から刺した。
アントリュウスは、アテナが刺された事で気が抜け倒れた。
キツネコは、アテナは、治療魔法を使って治りしだい向かって来るとわかっていた。
キツネコがアントリュウスを抱えて逃げようとした。
後ろから大きな殺気のオーラを感じた。
もう治ったのか!?
それを見て、奏がアテナに剣を向けた。
アントリュウスが意識もうろうとしながら
「キツネコ!奏を守って」
そう言って気を失った。
「アントリュウス様!」
キツネコがアテナに剣を向けた。
奏がイダスに言った。
「イダス!アントリュウスを連れて逃げて」
キツネコが、「イダス!フローラの国へ」
キツネコは、死を覚悟した。
奏がアテナを睨み付けた。
「よくも私の可愛いアントリュウスに怪我をさせたわね」
私の!?「私のは余計よ!貴女、女神アテナに挑む気?死ぬわよ!」
「キツネコ!貴女なら勝てるの?」
「勝てるわけないでしょ」
「それなら貴女とかわらないじゃない」
「アントリュウス様が、逃げられるよう時間を稼ぐわ」
キツネコが奏に剣を渡した。
「それは、神でも殺せるヘパイストの剣!貴女に貸してあげる」
「この剣なら女神アテナを斬れるの?」
「貴女!本当に千年前のイダスね!アテナを斬れると思ってるの?」
「そんな事知らないわよ!だけどあいつは許せない私が斬る!」
奏のその言葉にイダス・・・
キツネコは、奏なら斬れる気がした。
キツネコが妖術を使ってアテナに攻撃した。
奏がヘパイストの剣を使ってアテナに挑んだ
「キツネの神と人間が私に向かってくるとは、思わなかったわ」
「私は、この千年ゼウスの軍と戦う為に修行したわ」
「あら!私を殺すつもりでいたの?」
「貴女を斬る為に修行したわけでわない!天界のコロシアムでアントリュウス様から翼を引き抜いたゼウスに、剣を突き刺すため苦しい修行をしてきた」
「貴女!ゼウスに挑む気?勝てるわけないでしょ!」
「そんな事は、わかってるわ!だけどゼウスに傷一つくらいつけてやる」
「あら!私をゼウスと戦う前の練習相手なのかしら」
「貴女も許さないわ!アントリュウス様の命をうばおうなどと許さない」
「残念ね!せっかく千年も修行したのに、ここで死ぬなんて」
「私は、死なないわ!ゼウスに一矢報いるまでは」
「アルテミスは殺さないの?ゼウスの娘よ」
「うるさい!アルテミス様をお前と一緒にするな!」
アテナがお前呼ばわりされたことに激情した。
キツネコが妖術を使いアテナに幻覚を見せた。
奏が、そのタイミングを逃さず斬りかかった。
奏の剣をアテナが剣で受けた
ばかな!剣で受けなければ斬られていた!?
人間のくせに
アテナが怒りで本気になり大きなオーラと殺気を放った。
剣を奏に向けて刺しにいった。
妖術を使った空間の中から無数の矢が現れアテナを襲った。
アテナが奏に向けた剣を止め、無数の矢を打ち落とした。
矢の威力が強力だった為、アテナは焦った。
この矢は、神器!?
アテナは、神器の弓を使いオーラを矢にして放ってきたことを察した。
更にアテナに無数の矢が襲った。
剣だけでは、打ち落とせないと思いよけたがアテナの腕に矢が、一本刺さった。
アテナは、腕から血をながした。
「誰だ!貴様~っ!」




