もふもふ
「ねぇ!キツネコ、肉体を作れる神をしらない?」
「いえ!肉体を作る神は、会ったことがありません!変身魔法やオーラを使って物を作ることは、できますが肉体を作るのはかなりの神の力が必要です」
「天界に行って探したいの」
「アントリュウス様が以前の力を取り戻せば作れるのでは、ないですか?」
「私が?」
「前世では、死んだ者を蘇生させられ!肉体がバラバラになった者でも体の細胞の一部があればそこからクローン人間を造り、そこに魂を入れて蘇生させられると聞いてましたが」
「そんな事今の私にはできないよ!」
それに体の細胞!?
「ニンキ体の細胞は?」
「体は、ゼウスに消滅させられたからないわよ!」
「ニンキが体は、消滅させられて無いって」
「ですが神の力が一番強いとなれば、アントリュウス様かゼウスです!もしくは、パネース様にお願いしてみてはいかがですか?」
「パネースって?」
「アントリュウス様のお父様です」
ええええ~~~っ
ニンキが驚いて興奮した。
「パネース様ってアントリュウスのお父さんなの?」
「そんなに凄い神なの?」
「原初の神よ!凄いってもんじゃないわよ是非紹介して」
「ニンキが紹介してほしいって」
「私が紹介ですか?私なんか恐れ多くて直接話しなんかできません!黄金の翼の国に着いたらアントリュウス様をパネース様の神殿にお送りします!パネース様もお喜びになります」
「お父さんって、どんな神?」
「アントリュウス様に見た目はそっくりです!ですが背がかなり高いです」
「私にそっくり!顔が?」
「はい!顔は、美しい女性、胸は大きく、声は、男性です」
アントリュウスは、頭の中で想像した。
「ちょっと待って!?胸が大きいって?」
「女性と男性の両方の体をお持ちなんです」
「それが何でお父さんなの!?」
「アントリュウス様がお父さんって呼ぶことにしたって聞いてますが」
わけがわからなくなった。
でも私にお父さんがいるんだ!会いたいな!
ちょっと待って
アントリュウスは、閃いた!
「ねぇ!キツネコ!お父さんに会ったら、私、女の体に戻れるの?」
キツネコが笑った。
「どうしたの?」
「アントリュウス様!前世と逆ですね」
「逆って?」
「女神アントリュウス様は、とても綺麗でプロポーション抜群で、近づいた男は、アントリュウス様のフェロモンで鼻息を荒くしたのです!それが嫌でアントリュウス様は、普段は、男の姿に変身していたのです」
アントリュウスは、何も言えなくなった。
「私は、取り敢えず、この体でいいわ!それよりニンキをなんとかしてあげたい」
「アントリュウス!大好き!」
ニンキは、喜んこんだ。
「アントリュウス様!では、フローラの国へいきましょ」
「ここからは、天界にいけないの?」
「ここは、ゼウスの領地です!ここから天界の門に入ると天界のゼウスの領地に行ってしまうのです!人間界では、フローラの国だけが黄金の翼の国の領地です!フローラの国から天界の門に行けば黄金の翼の国へ繋がっています」
「ニンキ!天界に行こうね!」
「うん早く行きたい!」
「アントリュウス様!そろそろお休みになりませんか?」
「そうね!眠くなってきた」
「千年振りです!アントリュウス様と御一緒に寝られるのは!アントリュウス様!久しぶりにもふもふしていただけませんか?」
「もふもふって?」
キツネコが、ニンキに話しかけた。
「お願い!アントリュウス様にもふもふを教えていただけませんか?」
「アントリュウス!もふもふってね、動物の神や動物が、ご主人様に愛情を込めて体中をもんであげるんだよ!軽くもんでもダメだし力を入れ過ぎると痛がるしキツネコの顔を見て気持ちよさそうしてるか見ながらしてみて」
ええ!難しそう、試しにやってみる。
アントリュウスは、もふもふしてみた。
キツネコが、気持ち良さそうな顔になった。
「ああ~ん!気持ちいい!もっとしてくださいアントリュウス様~」
ドンドンドン
ドアのノックの音がした。
音に気づいた瞬間にドアが開いた。
「キツネコさん!何やってるんですか!?」
「ちょっと!奏あんた許可もしてないのにいきなりドアを開けるなんて失礼よ」
「中から女の色っぽい喘ぎ声がしたからアントリュウスが心配で開けたのよ」
「心配って!貴女、何で邪魔ばかりするの?私は、あの恐いアルテミス様からも一緒に寝ることと、もふもふは、許されてるのよ」
アントリュウスが恐いアルテミス?
「ねぇ!キツネコ、アルテミスって恐いの?」
キツネコがしまったという顔をした。口を滑らせた!
「そんなことはありません!アルテミス様は、お優しい女神様です怒らせなければ、殺すときも、アルテミス様の矢で射たれた者は、痛みを感じず幸せな顔で死にます」言ったあとに、私の今の言葉フォローになってない。
「ええ~~っ!夢で見たとき綺麗な女性で可愛い笑顔もしてたのに」
「怒らせなければお優しいです」一生懸命言い訳した。
グサッ 怒らせては、いけないんだ!でも愛し合ってたって・・・・・・そんな神とどうやって?
奏がキツネコに「キツネコさんには、お部屋を用意しましたから、そちらでお休みください」
「あのね!奏、私は、アントリュウス様の魂の繋がりがあるペットなの」
「そう言われましても私は、人間ですから理解できません!ここは、私の家です!ご用意した部屋で寝 てください」
「貴女!本当に人間なの?神に対してよくそこまではっきり言えるわね!怒らせたら死ぬと思ってびびってるものよ」
「人間には、怒るとアドレナリンが出て不死身になるのよ」
「神の攻撃を受けないものに希望と勇気があったけどアドレナリンってものもできたのね!人間のくせに神と戦って勝とう何て千年前のイダスじゃない」
「イダスって!そうだっの?」
「そうよ!私がピュトンに襲われたとき人間のくせに私を守ろうと斬りかかってピュトンを斬ったわ」
「あの子が?」
「奏!貴女、神になりなさいよ、私、貴女をおもいっきりぶっ飛ばしたい!取り敢えず今日は、用意した部屋で寝るわ」
キツネコがアントリュウスの所に近づいていき「アントリュウス様!寂しいですが、今日は、我慢します!お休みの前にもう一度、もふもふをしていただけませんか?」
奏がキツネコを引っ張って「いいから部屋にいきましょ」
「あんた、神に対して何でそんなに強気ななれるの?」
「今日は、アドレナリンが大量に出てますから」




