飼育係
「ここでは、なんだから奏の家に行って話しをしよう」
「何で私の家なの?」
「ここから近いし、あまり目立たないようなところがいいだろう」
「ここまで、目立ってるんだからどこでもいいでしょ」
取り敢えず奏の家に行く事になった。
奏の家に団長と奏と仲のいい騎士も話しが面白そうななで着いて行くことにした。
家に帰る途中クラスメート達に会った。
「アントリュウス君、その女の人は? 」
キツネコは、べったりとアントリュウスにくっ着いていた。
「彼女は、キツネコさん!動物の神なの」
キツネコが「アントリュウス様のお知り合いですか?」
「ええ!クラスメートよ」
「私 、アントリュウス様のペットでキツネコよ!アントリュウス様にちょっかいをださないでね!」
「ぺ、ペット~!?アントリュウス君、貴方その年で大人の女性をペットにしてるの?」
キツネコがアントリュウスにくっついてスリスリしていた。
「アントリュウス、スゲー俺も騎士になろうかな!いや神だ!うらやましい」
「いや!違うよ!ペットじゃなくてお友達よ」
奏の家に着きお茶をの飲みながら話しをすることになった。
アントリュウスが「あれ!奏、ケーキないの?」
「こんなに大勢いたら足りないわ」
こんなに大勢いて私とアントリュウスだけ食べられないじゃないじゃない。
「団長!ケーキだって」
「誰か買ってこい」
一番したっぱの騎士が買いに行った。
キツネコがアントリュウスにべったりくっついていた。
奏が「キツネコさん!アントリュウスは、まだ子どもよ!腕を組んだりイチャイチャするのは、まだ早いは、そんなにくっつかないで」
「嫌よ!ようやく会えたんだから、これからは、ずーと一緒、今日からは、アントリュウス様と一緒に寝るの」
「ちょっと待ちなさい、そんな事ゆるしません」
「奏、邪魔をしたら貴女をゆるさないわ」
凄い殺気と神のオーラが沸き上がった。
「ダメよ、キツネコ!奏には、絶対危害を加えないで」
キツネコは、オーラをおさえた。
「だって、アントリュウス様!奏が私達の仲を邪魔するんですよ」
「奏は、私のお姉ちゃんよ!酷い事したら怒るわよ」
「怒らないで、アントリュウス様」
キツネコは寂しそうに落ち込んだ。!
キツネコは、涙ぐんで言った。
「奏、私は、アントリュウス様が死んで千年まったのよ!この長い年月を毎日寂しくて会いたくて、そしてようやく出会えた、その気持ちを少しは!理解して」
凄い説得力に奏は、おされた。
「貴女は、千年前、アントリュウスの奥さんだったの?」
「私は、アントリュウス様のペットよ」
「ペット!?そういえば、さっき言ってたわね」
前世で奥さんの事をペットと呼んでたのかと思った。
「アントリュウス様には、奥様がいて天界でお待ちになられてます」
「奥さん?」
奥さんって?私は、前世は、女だったのに奥さんって男?
でも、あの女の人かな?
アントリュウスが「ねぇ!その奥さんって、銀色の髪に紫の瞳をしてない?」
「そうです!覚えてらっしゃるんですか?」
やっぱり!
「覚えてないわよ!夢でよくみるの!その女性の名前は?」
「女神アルテミス様です」
周りが、驚いた。 神話に出てくるオリンポス12神、女神アルテミス
「だけど、私の前世は、女よね?」
「はい!女神アントリュウス様です」
「女同士で結婚したの?」
「はい!アントリュウス様とアルテミス様は、愛し合ってました」
えっ私の前世って何してたの!?
恐くてこの先の話しを聞けなくなった。
イダスが、帰ってきた。
「只今!」
キツネコがイダスを見て「ちょっと!あんたイダス~」
イダスの前にかけよった。
「ええ、そうだけど」
キツネコが血相をかえて「あんたが、何でこんな所にいるのよ」
イダスは、その言葉に戸惑った。
「アントリュウス!この人誰!?」
キツネコが、怒って剣を抜いた。
「イダス!あんた、アントリュウス様を呼び捨て!あんた、アントリュウス様の配下の配下でしょ転生して記憶がないからって無礼すぎるわ」
「キツネコ!落ち着いて、イダスは、お友達なの」
「アントリュウス様がお可哀想」
「ちょっと、俺、前世でアントリュウスの配下の配下だったの?」
「飼育係よ!」
キツネコが怒った口調で言った。
えっ!俺の前世は、飼育係・・・
キツネコは、呆然とした。
「全部、ゼウスのせいよ!」
「ねぇ!イダス、私にプロポーズしたことも覚えてないの?」
「ちょっと待って、それ人違い、俺は、まだ12才だよ」
こいつ、やっぱりイダスだ!前世で覚えてない?って言ってるのに、もう忘れてる。
「千年前私にプロポーズして、絶対に神になるから、神になれたら俺と結婚してくれって黄金の翼の国で私に言ったこと覚えてないの?」
キツネコは、イダスに怒りがました。
「いや~前世での事は、記憶にないし・・・」
イダスは、顔を赤くした。俺そんな事言ったの !恥ずかし~~い
キツネコは、イダスに腹をたてムッとした。
「アントリュウス様!こいつ昔っから変わってないですよ」キツネコがそう言って不機嫌になった。
「イダス!あんた神になる気あるの」
「あるよ!その為に学校に通ってるんだ」
「学校?神になる為に何をしてるの?」
「勉強と訓練をしてるけど」
キツネコは、がっかりした。
「イダス!貴方は昔と違うのね!今の貴方は、一生神には、なれないわ」
「ちょっと待って!今の言い方って、やり方次第で俺でも神になれるの?」
「貴方は、昔と違う千年前の貴方なら神になれたわ」
「千年前の俺ってどうだったの!教えて」
イダスの顔が真剣になった。
「私にプロポーズをしたことを覚えてない、貴方に教えることなんて何もないわ」
キツネコは怒った。
イダスのバカ
キツネコは、アントリュウスの隣に行きくっついた。




