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黄金の翼の女神

挿絵(By みてみん)


今から、千年前、天界のコロシアムで最高神ゼウスと黄金の翼を持つ天界の果ての守り神、女神アントリュウスとの最強対決が行われた。


 ゼウスとアントリュウスが闘技場の中央に立った。


 闘技場に結界が張られた。


 お互いの神のオーラが激突し、コロシアムが揺れ最強頂上決戦のオーラに観客席の神々が興奮した。


「アントリュウス!ここまで成長しているとはな!私を倒して神の王になりたいか?」


「まだ、そんな事を言ってるの?王になる気はない!だけど貴方を倒さないと弱い神や人間を殺す、だから倒す!」


 ゼウスが剣を抜いた、ヘパイストスに作らせた、この世界の全ての物を斬れる剣、この剣であればオーラや魂まで斬れる!


 アルテミスは、その剣を見て恐怖を感じた!アダマスの鎌ではなくゼウスが剣!?


 あれか!ヘパイストスに作らせた神器だな!



 その剣を見てアントリュウスは、危険を感じ剣を構え戦闘モードに入った。


 ゼウスは、試合が始まり最初の一撃で仕留めるつもりで速攻でオーラを注いだ!ヘパイストスが作った剣にゼウスのオーラが注ぎ込まれ斬りかかった。


 あまりの剣の速さにアントリュウスが斬られたかと思われた!アントリュウスは反応して剣で受け止めた。


 その威力にアントリュウスが30メートルほど吹っ飛んで倒れた。


 ゼウス側の神々はゼウスの強さを確信した。「やはりゼウス様!圧倒的な強さだ!」


 アントリュウスの観客席の神達は、アントリュウスを心配そうに見ていた。


 タヌキンナがアントリュウスの顔を見た。

「アントリュウス様が笑ってる!」


 ヒューイが興奮して大声をだした。

「アントリュウス様が本気になった~!今日がゼウスの最後だ!!ゼウスよ断末魔の叫びを聴かせろ~~!!」


 キツネコがアントリュウスを見て嬉しそうな顔をした。「凄い殺気のオーラ!ゼウスとの戦いに芸術性を感じてるんだわ!」


 アントリュウスは、微笑んでいた。


 楽しそうな顔をしてゼウスにゆっくり歩いて近づいて行った。


 笑いながらゼウスに向かって行く姿に興奮したアフロディーテが大きな声で叫んだ!

「行っけーアントリュス~!ゼウスを殺せ~っ!」


 アフロディーテは、アントリュウス側の応援席でタヌキンナ達のすぐ後ろの席にいた。


 アフロディーテの声援で闘技場が一斉にアントリュウスの声援が始まった。


「行け~!アントリュウス~!」


「アントリュウス様~!」


 応援の声で会場が揺れた。


 ゼウス側の応援席の神達が動揺した。


「笑ってる!ゼウス様の今の攻撃を受けて!?」


「普通逃げだすだろう!それなのに笑いながら向かって行くなんて」


 ゼウスは、焦った。

 何故だ!何故斬れん!?


 この世界の全ての物を斬れる剣、この剣ならば奴の注いだオーラまで斬れるはず!この剣に私の最大限のオーラを注いだ!今のでアントリュウスの剣と体は、斬っていたはずだ。


 アントリュウスが微笑ながら近づいて行った。


「凄いよ!ゼウス、この世界で一番強い神の王!こんな感覚初めてだ!」


 アントリュウスの翼が一際強く輝いた!ダイヤモンドを散りばめたような輝きを発した。


「ゼウス、楽しもう!今までで戦った中で一番凄いオーラだ!この超越した感覚、私をもっと楽しませろ!」


 アントリュウスは、ゼウスとの戦いのオーラと迫力、今の攻撃で死を予感させられ芸術性を感じワクワクして楽しくなっていた。


 アントリュウスがゼウスに斬りかかった。


 ゼウスが、剣で受けたがアントリュウスの剣の威力が強くゼウスが地面を引きずるように後ろに下がった。


 何だと!この威力!この剣でもアントリュウスを斬れんというのか?


 アントリュウスは、ゼウスを一方的に攻撃した。


 ヒューイが興奮した。

「ゼウス!アントリュウス様の本気は、こんなもんじゃないぞ!お前は、今日何度も死の恐怖を味わう事になる」

 ヒューイは、嬉しそうに笑った。


 アントリュウスがゼウスの心臓を刺した。


 ゼウスは、吹っ飛んだが刺された心臓は、生地の防具とオーラによって守られた。


 ゼウスの傘下の神達がアントリュウスの強さに驚いた。


「ゼウス様が押されいる」


「こんなゼウス様を見る事になるとは、思わなかった」


 この防具でなかったら殺されていた!


 ゼウスは、焦った。


 アントリュウスは、戦いに酔った目をしていた。

「ゼウス!お前の力は、こんなものじゃないだろ!本気を出せ!私をもっと楽しませろ!」


 そう言ってゼウスの首に剣を突き刺した。


 ゼウスは、オーラを使い防いだが剣の先が首に刺さり血が噴き出した。


 ゼウスが逃げ10メートル程、後方にさがった。


「おのれ~!アントリュウス貴様、簡単には、殺さん!死の恐怖を味合わせ続けてやる!」


 ゼウスが巨大な殺気を込めたオーラを発した。


 そして、オーラを使い首の傷が治っていった。


 アントリュウスは、それを見て、薄笑いを浮かべた!


 ゼウスの回復を待った。


 ゼウスを恐怖と怒りにより覚醒させて楽しもうとした。


 そして見えない速さで回復したゼウスに突っ込み再び首を刺した。


 うぎゃ~~っ!


 ゼウスの首から血が噴き出した。


 会場中が、ゼウスの悲鳴に驚いた。


「ゼウス様が悲鳴!?」


 ゼウスの悲鳴など誰も想像した事がなかった。


 アントリュウスは、ゼウスの悲鳴を聴いて興奮した。


 ゼウスの悲鳴には、恐怖が混じっていた。


「ゼウス!もっと聴かせろ!神の王の悲鳴を」


 ヒューイが興奮した。

「殺戮の女神アントリュウス様を本気にさせたなゼウス!お前の断末魔の叫びをアントリュウス様は、音楽を聴くかのように楽しむんだ!」


 ゼウスは、剣をしまい雷霆を取り出した。


 アルテミスとミカエルが動揺した。


「雷霆を!?」


 ミカエルが怒りの表情をした。

「これは、親善試合だ!雷霆を使うなどありえないだろ」


 アルテミスが、セコンド席から飛び出し闘技場の中に入ろうとした。


 兵士達がアルテミスを阻止した。


「まだ試合中です!このままでは、アントリュウス様の反則負けです」


「構わん!アントリュウスの反則負けでいい!直ぐに試合を中止しろ」


 アルテミスは、今ままでにない怒りの表情をした。


 だが、ゼウスは、雷霆を発動した。


 闘技場には、結界が張られ、試合が中止されなければ結界を解くことが出来ずそれより中には、入れなかった。


 上空から、凄い雷が落ちアントリュウスに直撃した。



 アルテミスは、絶望の顔になった。



 会場にいた観客全員がアントリュウスが消滅したかに見えた。


 タヌキンナが魂の繋がりを感じた「アントリュウス様は、死んでない!」


 雷霆から放たれた光の中からそれ以上に輝く光が現れた!その姿は、黄金の翼が一際輝きを増し!女としての本当の姿の女神アントリュウスだった。


 女としてのアントリュウスに会場中、ゼウス陣営までも魅了された。


 神々は、口々に言った。

「これ程、美しい女神は、見た事がない!」


 女性の神々からも「女の私達から見ても惚れてしまうわ」


 アポロンもその美しい姿に魅了された。

 フローラなのか!?


 アントリュウスは、全ての力を出す為、男に変身していた神の力も解除し完全な女神アントリュウスとして現れた。


 ゼウスは、その姿を見て「アントリュウス!私の妻にならないか?」


「ぬかせ~!お前を殺してやる!」


 アントリュウスの怒りは、頂点だった!こんなに腹を立てたことは、生まれてから今までなかった。


 アントリュウスは、怒りで発した巨大なオーラと呪いを剣に注入した。


 完全にゼウスを殺す気になった。


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― 新着の感想 ―
[一言] お疲れ様です('◇')ゞ 神々の戦い、すごくおもしろいですねぇ。 ゼウスとアントリュウス、今後の展開が楽しみです( *´艸`) ブックマーク、評価、いいねさせて頂きました。 今後ともお互…
2023/09/10 20:37 退会済み
管理
[良い点] 話の流れが強くて展開が早いのでもったりしなくて良いですね
[一言] twitter で見かけた綺麗な挿絵に導かれて読み始めました!
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