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東京メトロ浅草駅ダンジョン 3

そう言うと俺は百合を横抱きに抱える所謂お姫様抱っこをして目的地に向かい走り出した。



途中何度かモンスターを発見するが危険度の低いモンスターばかりでスルーして進む。

このダンジョンは同じような風景が続き、まるで進んで無い様な錯覚に陥りそうになるが感じる魔力が近づいているのでその心配は無い。


『しかし相棒。資料にはこの道を横に逸れたら最初の位置に戻されるとあるがどんな原理か気にならないかね?ボクの知的好奇心が刺激されてたまらないのだよ。』

「…少なくとも今では無いな。好奇心旺盛なのはいい事だが最優先事項の湖を調べるのが先だ。調べ終って時間があれば幾らでも付き合うさ。」

『言ったね相棒。その言葉違えることは許さないのだよ。』


俺に抱えながら百合がいたずらっ子の様に無邪気に笑っている。

ダンジョンの中なのに気楽なものだと思うが、信頼してくれていると思うと悪い気はしない。


「もう少し飛ばすから余り喋るなよ舌噛むぞ。」

『おやおや。誤魔化さないで違えるつもりは無いとでも言ってくれないのかい?少し寂しいのだよ。』

「おいおいかまってちゃんかよ。今更俺達の仲にわざわざ言う必要あるか?…勿論違えるつもりは一切ないさ。」

『おやおやおや照れてるのかい?クソ真面目な相棒にも可愛い所があるのだよ。』


にやにやと更に笑みを深くしこちら煽りながら見上げる百合に少し苛立つが、俺もいい大人だこの程度言わせておこうではないか。

俺は無言で地面を蹴る足に先程までより力を込める。


『ひゃあ!あ、相棒急に飛ばし過ぎなのだよ!流石にいきなりこの速さはびっくりするのだよ!』

「おいおいおい。随分と可愛らしい声が出るじゃないか。久しぶりに聞いたぞ。録音していればよかったな。」

『うわーん!揶揄った事は謝るのだよ!お願いだから少し速度を落として欲しいのだよ!』


彼女も反省したようなので若干速度を落として進む。

極力揺れない様にしたから舌も噛まずに済んでるだろう。

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