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元教え子 東 紅 私達は恵まれてきた

いままで無かった感覚が目覚めた瞬間だった。



その後、彼から魔力を使った簡単な身体強化のやり方を教わり、私達は彼に率いられてダンジョンに潜る事になった。

初めての戦闘だったが、誰もが初めて感じる魔力の恩恵を信じて疑わず奮闘した。

私も戦うのが怖かったが、両親とまた暮らしたいという思いが奮い立たせてくれた。


その結果、モンスターを倒し簡易な回復薬や宝石、素材を回収し、怪我人こそ出たが犠牲は0という結果を出し、第一次ダンジョン探索隊は概ね成功の形で終了した。

今回の活躍で私達は文通をする事が許された。


検閲も入るし少し納得出来なかったが、外部と完全に切り離された状態からは大きな進歩だ。

このまま順調に行けば何時かはまた大好きな両親と一緒に暮らす事が出来ると胸を弾ませていた。


彼が主導した探索隊はどんどんと成果を上げていく、テレビやネットでも注目を受けダンジョンの素材の有用性が世間に広がっていく。

そして世間の目も私達の見方が変わった。


第四次ダンジョン探索になる頃には私達の扱いに疑問を持つ者達が出て来た。

最初の小さな変化は少しずつ、しかし確実に世間の風評を変えて、いつの間にか探索後にテレビや雑誌のインタビューを受けたりするようになっていた。

施設の皆が確実な進歩に自信と希望を取り戻し、施設にあった暗い雰囲気を押し流している様だった。


そんな生活を続けて3年、私は政府に指定された場所ではあるがまた両親と一緒に暮らせるようになっていた。

これは私がまだ子供と言う事からの配慮らしいが、学校に行く許可はもらえなかった。


施設にいる間お世話になった美白さんや皆と離れるのは少し寂しかったが、文通や電話等は許されているので何も無い時はもっぱら施設の皆とおしゃべりしたり手紙を書いたりしている。

そしてそこから2年後、ある発見で私達は更に注目される事になる。

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 大人と世間の身勝手さ。
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