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あの後とこれからと 1

カルト組織施設えの襲撃は無事成功した。

多少の怪我人は出たがどれも軽微なもので、今では復帰し日々の活動に従事してくれている。


そして俺は今回も変わらず書類仕事に忙殺されていた。

魔王の存在を隠したからだ。


組織の拠点の制圧には成功したが、首魁の確保に失敗したことにしたのだ。

大体、遺体も残らず消えた相手をどう証明していいかも分からない。


一応とんでもない大きさの魔力結晶を残したが、ダンジョンのモンスター?が人を操っていた何て報告すれば、またとんでも無い事態になる。

幸いな事に、奴に並ぶ存在はそうそういないという事は話の中で何となく察しは付いた。


今俺が懸念しているのは各国の状況だ。

日本列島を縄張りにしていたと思われる奴を倒した事で、日本においての安全はある程度確保は出来た。


しかし、他の国ではどうだろうか?

日本より国土面積も人口も多い国は幾らでもあった。


そんな所で発生した魔王の強さはどれ程のものになっているのか、その国で対応できるものなのか。

仕事をしながらもそんな事ばかりが頭をよぎる。


そんな事を考えていると、執務室のドアがノックされ俺の許可と共に3人の人物が入ってくる。

1人は俺の直属の部下である蜂谷 姫(はちや ひめ)


その後に続いて入って来たのはあの時戦った鰐淵(わにぶち) 美楽(みがく)と、狐と呼ばれていた男性の狐塚(こづか) (つよし)

鰐淵は相変わらずの無表情、狐塚はどこか気まずそうにこちらを見ている。


「蜂谷。同伴ご苦労。」

「はいはーい。無事任務完了でーす!」


いつものニヤニヤとした笑みを貼り付け軽い調子での返答、俺じゃなきゃ許されないぞ?

見てみろ2人が驚いているじゃないか。


「姫はやる事やったから戻るねー。」

「いや待て、蜂谷にはまだやってもらう事がある。」

「え?嫌な予感がするんですけどぉ。」


下がろうとする蜂谷を止め、2人の方を見る。

俺の視線が向けられたからか、狐塚はビクリと反応したが鰐淵は相変わらず無表情でボーっとしている。


「君にはこの2人の監督責任者になってもらう。2人の事情は知っているな?よろしく頼む。」

「はい?」


素っ頓狂な蜂谷の声が部屋に響いた。

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