カルト集団本部鎮圧戦 32 vs無貌の悪魔
それと同時に部屋に爆発音が響いた。
この状態で使ったからか、筑波山ダンジョンでサソリ型のモンスターに使ったものよりもかなり効果の高い攻撃が発動した。
これは流石に人がいる状況では使えそうにない。
やはりこの状態は魔力の量・質共に高くなり過ぎて調整が難しいな、俺もまだまだだ。
肉の触手の壁を見ると大部分が吹き飛び、残った部分は端が焦げ付いている。
次の瞬間にはその触手達は力なく地面に倒れ、黒い残滓を散らして消えて行った。
そしてこの場の黒い魔力も少し減少したようにも感じる。
奴をちらりと見る。
先程の様にすぐ再生する様子は無い。
何かに手こずっているようで、まだ片足が生えた程度だ。
無駄口も聞こえない。
俺にはこの状態になった時にあるものが見えていた。
黒い魔力の中で何か意図を持って動くなにかを研ぎ澄まされた俺の感覚が捉えたのだ。
それは黒い魔力に隠れて祭壇と奴と肉の壁を接ぐように存在していた。
魔力的にも擬態していた為、通常の状態では感知する事が出来なかったようだ。
発生源の中心はあの祭壇。
そこに何かしらあるだろうと踏み込んだ結果の反応が先程のあれだ、確実に何かがあの祭壇にあると俺は確信した。
今も奴を回復させるより肉の触手で壁を作る事を優先している様子。
そのことから予想が間違いない事が伺える。
今の俺の位置は奴と祭壇の間。
少し離れた所にその2つを繋ぐ黒い紐のような物が視える。
俺は軽く払うようにその紐を自らの結晶装備で切る動作をする。
通常は相当堅いものなのだろう。
触れた瞬間かなりの密度の魔力を感じた。
しかし、今の俺には紙を切るような感覚で切断する事に成功する。
「馬鹿なぁ!人間風情が魔王の魔力で紡がれた魔力糸を切るだと!貴様一体何者だぁ!」
声に振り返ると、そこには力なく横たわる奴の姿。
先程まで腕だけ地面についてたのに今ではそれすら投げ出し、正しく糸の切れた人形の様な格好になっている。
魔力糸と呼ばれたモノが伸びて行こうとする。
しかしそれを俺が切り落とす。
「まさか偶然ではなく視えているのか?本当に?あ、ありえない…。そんな馬鹿な。」
奴の呆然とした様な声が聞こえた。
こんにちは!
作者のコネコ〇です。
新しい小説の執筆を開始しましたので、この場で広告させていただきます!
2026/2/6 (金)18:00に新作の掲載と更新を順次行っていきます。
初日は18時18時半19時に分けて第三話まで一気に公開する予定です。
今作はこの作品よりも文字数が多く1ページ2000文字程の構成になっており、書き方も色々と変えてみています。
内容は、異世界で再開した兄弟が非常識なキャンピングカーで旅をする話になっています!
タイトルは
魔王を倒した元勇者の俺、神様からもらったキャンピングカーでスローライフ中。~新米勇者として召喚された妹を救うため、再び表舞台に立つことにしました~
です!
もしよろしければ是非一読していただけると幸いです。
宜しくお願いします!




