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カルト集団本部鎮圧戦 23

変な縁があるものだと小さくつぶやいた。



推定蛇と言われていた人物を担いで狐とワニと呼ばれた人達と戦った場所に戻って来た。

そこにはちゃんと大人しく待機している女性と未だに気を失っている狐の容貌の男性がいてこちらに気付いたのか、女性が視線を向けてくる。


「死んでる?」

「いや、生きてるよ。いい感じに入って気を失ってるけど。」

「そう。」

「仲間がやられたのに随分と冷静だな。」


ふと思ったので聞いてしまった。

不躾かと思ったが後の祭りである。


「何か思ったところでどうしようもない。それに蛇は苦手。」

「そうなのか。」

「うん。」


どうやらこの組織も一枚岩という事ではないらしい。


「カバは粗暴で嫌い。ライオンも高圧的で苦手。蛇は嫌みっぽい。」

「そ、そうか。」

「うん。」


聞く限り随分と個性的なメンバーのようだ。

カバと呼ばれている人物は粗暴なのか、他の突入メンバーが心配だが月隠(つきごもり)がいるから大丈夫だろう。


「この人の見張りをしていてくれないか?」

「なぜ?」

「人手が足りなくてな。」

「…分かった。」


彼女は少し迷った様子だったが了承してくれた。

会ったばかり、しかも敵対していた者を信じていいのかと思われるかもしれないが、何となく彼女は大丈夫な気がした。


「ありがとう。お礼といっては何だが気に入ってたみたいだしこれをやろう。」

「!!」


ポーチから栄養バーを3本取り出し渡すと、とても喜んでいる様子で今にも飛び跳ねそうだ。

相当気に入ったらしい。


「私に任せると良い。ばっちり見張る。」

「ああ、よろしくな。」


少し興奮気味の彼女が食い気味に答える。

この様子なら任せても大丈夫そうだ…。


「無事成し遂げたら追加で他のフレーバーも用意しよう。」

「!!」


俺の言葉に無言で何度も首を縦に振る。

無表情ながら嬉しそうなのは伝わってくる。


俺は言葉通り彼女に2人の身柄を預けると、地図を頼りに次の場所に向かった。

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