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カルト集団本部鎮圧戦 19  vs狐塚 強&鰐淵 美楽

そこには拳に纏った魔力を侵食する様に纏わりついていた。



咄嗟に魔力の質を変えて切り離し彼に投げつけ距離を取る。

先程と同じ様にまだある尻尾尻尾の内2本で防御の体勢に入った。


ぶつかった魔力が破裂し1本の尻尾がはじけ飛ぶ。

よくよく見ると先程吹き飛ばした4本の尻尾がはじけ飛んだ部分から徐々に再生している様子が見える。


「厄介だな。」

「まだまだこれからですよ。私の結晶は未だ目覚めたばかり…。さぁ踊ってもらいますよ。」


今度は3本の尻尾が襲い掛かってくる。

顕現が馴染んで来ているのか先程より速さが上がっているように見える。


魔力の密度をさらに上げ尻尾による攻撃を弾き回避する。

先程とは違い黒い魔力は俺の纏った魔力に付着する事無く表面を滑る様に落ちていく。


魔力密度が高いとくっつけないのか、その足場が作れないのか…。

どちらにせよ高濃度の魔力であればあの黒い魔力は気にしないでいいようだ。


ならば話は早い。

俺は抑えていた魔力を一部開放し、身体に纏った魔力の密度を上げる。


「何ですかそれ?魔力がとてつもなく濃い?いや厚い?随分と器用な事をなさいますね。ですが!私のこの力であれば何も問題ありません!」


更にこちらに向かわせる尻尾を増やし攻撃に苛烈さが増していく。

それを受け流し躱し時には拳で砕いて歩みを進め、彼の懐に入る様に動く。


どんどんと速さを増している様に感じるがまだ全然対処できるスピードだ。

速さに慣れて来て時折例の破裂する魔力を投げつける余裕さえある。


結構便利なので魔力グレネードとでも名付けよう。

現在では回避のみで十分対処出来ているのでポンポン投げつけている。


俺の攻撃頻度が上がると比例して彼は防御しなければならないため一層回避が楽になる。

返って向こう側は防御するたびに1本の尾を失い攻撃の頻度が下がり、完全にループが出来上がってその時が来るのは遅くなかった。


「このっ、化け物めっ!また私から奪うつもりか!あの時だけでなく今!この時も!」


彼が何を指して言っているのか分からないが、過去に何かしらあったのだろう。

その事は確保して後々聞き出す事としよう。


彼の目の前まで来た。

尻尾はすべて再生途中で、流石に限度があるのか最初程再生は早くなく息も絶え絶えだ。


俺は黒い魔力に侵食されないよう更に密度の高い魔力で拳を覆う。

彼の腹に一撃を加え意識を奪った。

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