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カルト集団本部鎮圧戦 18  vs狐塚 強&鰐淵 美楽

そこには黒い狐の面を被り、溢れる魔力に陶酔しているのかの様な声を出す彼の姿があった。



毛色も仮面と同じく漆黒に染まり長く伸びていて、先程までの服装とは異なり陰陽師の狩衣の様な衣装を身に着け、片手に拳大の水晶を持っている。

色々と変わって驚かされるが、一番目を引くのは彼の腰付近に現れた九つの狐の様な尻尾だろう。


黒い半透明のそれらは魔力で形成されている事は一目で分かるのだが、普通の魔力ではない異常性を感じる。

まるであの黒い魔力が無理矢理引っ張り出したかのような、強制的に起動させられた様な感じだ。


先程の黒い魔力が発動条件を緩和ないし肩代わりしている?

一瞬だったためはっきりとは分からないがその確率が高いと思われる。


「あぁ、すごい…。この力があればもう二度と…。」


感極まったように声を漏らす彼の様子は普通には感じられない。

これも先程の魔力のせいだろうか?


とにかくなるべく早く無力化する必要があるだろう。

転がって行った彼女の方も気になる。


「くらいなさいっ!」


彼の声と共に9本の内一番外側にあった2本が伸びてこちらに向かってくる。

黒く半透明なその尻尾は見ているだけで不安を掻き立てる様な不気味さを持っている。


速さは然程でもないがアレに触れるのは危険だと本能が警鐘を鳴らしているかのように感じた。

念の為身体に薄い魔力を纏い、万が一にも直接触れない様に気を付ける。


伸びて来た尻尾の様なモノの攻撃を躱し、攻撃を繰り出した彼に肉薄する。

魔力を纏った拳で殴りつけようとするが背後から4本の尻尾が男性の体を包み込む様に防御の姿勢に入った。


俺は咄嗟に覆う魔力の密度を高め思い切り振り抜いた。

4本の尻尾は破裂音と共にはじけ飛ぶも彼にはダメージを与える事は出来なかった模様。


軽くたたらを踏んだ程度で済んでいる。

ふと拳に違和感があり視線を向ける。


そこには拳に纏った魔力を侵食する様に纏わりついていた。

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