カルト集団本部鎮圧戦 15 vs狐塚 強&鰐淵 美楽
彼がいるであろう場所に加減をした掌底を放った。
手に伝わる確かな当たった感触。
次の瞬間には消えていた姿が浮き上がると後方の壁へと飛んで行き、壁に体を打ち付けぐったりして動かなくなった。
「狐可哀そう。仇は取る。」
「死んではいないがな。」
「そう。」
味方がやられたというのに、彼女に取り乱した様子はない。
肝が据わっているというか、とんでもなくマイペースというのか…。
お互い睨み合い無言になる。
先に動いたのは彼女の方からだった。
地面を蹴り俺に迫ると、両手に装備した武器を様々な角度で何度も振るい攻撃をしてくる。
鋭くて早い良い攻撃だ。
左右の武器から繰り出される斬撃を受けないよう避ける事を徹底しておく。
先程魔力が削られたのか奪われたかがはっきりしていないためだ。
もし相手から魔力を奪って強化、もしくは何かの能力の発生条件になっていたら迂闊に奪われるわけにはいかない。
この後も戦闘があるかもしれない事も考えると、少しでも消耗は押さえたい所でもある。
少し興味が無いことも無いがそれは今でなくていいだろう。
当たらない事に焦れたのか、大ぶりの回転切りと同時に尻尾による薙ぎ払いを繰り出し俺に一撃を後得ようとするが、俺は彼女の尻尾を掴み上空に投げ飛ばす。
そのまま天井にぶつかるかと思ったが彼女は器用に体をひねり天井に足を着くと、天井を蹴って落下の勢いを乗せてこちらに突撃してきた。
両手の武器を重ねて矢の様に真っ直ぐ速く突っ込んでくる攻撃に、着地の事は考えているのか疑問を抱くが、敵に対していらない心配だろう。
俺は拳に魔力を纏い迎え撃つ姿勢を整える。
彼等が適合者であり何を思ってこの組織に所属しているのかは分からないが、この組織に所属するに至った何かがあったのだろう。
それを今知る術は無いし、あまり時間は掛けられない。
申し訳ないが今は大人しくしてもらおう。




