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カルト集団本部鎮圧戦 14  vs狐塚 強&鰐淵 美楽

ぐうの音が出るの初めて見た…。



先程まで消えていた男性が今ははっきりと見ている。

女性は彼がクッションになって殆どダメージはないみたいだ。


姿を消す能力か認識を誤魔化す類の能力、もしくは幻術的な能力だととても厄介だ。

彼女の能力も厄介だが現状ではさして問題になっていないので、優先順位はやはりあの狐の容貌の男性の無力化だろう。


「ここまでとは…。油断していたつもりはありませんが、やはり侮れないものですね。肩書は伊達では無いと言ったところでしょうか。流石のワニさんも厳しそうですし。」

「うるさい。まだ始まったばかり。」

「ぐえっ。」


女性が下敷きにしていた男性を足蹴にしながら飛び上がり、体制を整える。

彼は恨みがましそうな視線を彼女に向けるも、次の瞬間にはその存在は希薄になっていた。


「変。何で攻撃してこない?」


疑問に思ったのか、急に彼女が問いかける。

誰に対して言っているのか分からなかったので聞いてみる。


「それは俺に言っているのか?」

「質問してるのはこっち。」

「俺に言っているのか…。まあ答える義理は無いな。」

「それもそう。」


そう言うと彼女は再度武器を構え、油断なくこちらを見据える。

先程突っ込んで簡単に返り討ちに合った事から警戒しているのだろう、その瞳から俺の動きを見逃さないようかなり集中しているのが分かる。


俺は彼女の動きに警戒しつつも消えた男性の居場所を探っていた。

今は先程いた位置よりも左に行った位置にいて何やら準備をしているのか、彼の魔力に動きが感じられる。


いけないな、何を見せてくれるのか期待して、彼の動きを待とうとしている自分がいる。

中の情報は外に漏れないとしても、外から入ってこようとした者には流石に気付かれる。


そうなると少々困ってしまうので、多少急がなくてはならない。

俺は空中に魔力の板を複数配置し、それを足場に空中機動で男性がいるであろう場所に迫る。


0から一気に加速した俺の動きは、彼らの目には一瞬消えたかのように映ったかもしれない。

彼がいるであろう場所に加減をした掌底を放った。

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