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カルト集団本部鎮圧戦 11

俺は気配を殺しながら静かに2人の後ろに降り立った。



降り立つ際、旧新宿ダンジョンであったような隠蔽の魔力を練ってこの空間だけに作用する様に操作する。

着地する際の空気の振動か音かは分からないが、ワニと呼ばれた方が気付き振り返ったが既にこの空間に魔力は張り終えた。


「っ何者。」

「ん?どうしま…侵入者!?」

「やあ、ごきげんよう。抵抗せずに捕まってくれれば何もしない。抵抗すればそれ相応の「シッ。」


こちらが言い終わる前にワニと呼ばれた方から回し蹴りの返事をもらったので回避。

臨戦態勢に入る。


只野(ただの) 優人(ゆうと)!まずいですよワニ!」

「知ってる。」

「交渉は決裂だな。先ずはお顔を拝見と行こうか。」


空間の中央付近にいた2人とすれ違うように通り抜け身に纏っていた白い布を引きはがす。

不意打ちだった事もあり反応しきれなかったのか、比較的簡単に2人の顔を見る事には成功した。


狐と呼ばれていた方は男性で適合者なのだろう。

顔が人との中間のような容姿で赤みがかった黄褐色の髪に黄色い瞳、中肉中背で偏見にはなってしまうが狡賢そうな顔立ちをしている。


ワニと呼ばれていた方は女性でこちらも適合者。

深い緑の髪に爬虫類を思わせる縦に割れた細い瞳孔の鋭い金色の目、隣の男より頭一つ低い背丈に腰の下あたりからワニような太く鱗を持ち頑丈そうな尻尾が生えていて、高校生くらいだろうか、まだ幼さを残した容姿をしている。


「…!」

「不味いですよワニ!正体が割れてしまいました!」

「狐うるさい。言われなくても分かる。」


なんとも騒がしい狐と呼ばれる男性と、静かな様子のワニと呼ばれた女性。

俺は布を地面に投げる。


「適合者か…。色々と察する事もあるが今は多少強引にでも身柄を拘束させてもらうぞ。」

「拒否する。狐、侵入者用の信号を発信して。」

「さっきからしてるんですけど繋がらないんですよ!」

「なんで?」

「おそらく魔力による妨害を受けてます!解こうとしてますがピクリとも反応しません!」

「使えない…。」

「貴女ねぇ!」


どうやら俺の妨害は上手く行っているようだ。

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