カルト集団本部鎮圧戦 5
洗いざらい吐いてもらおうか。
時間が経つにつれ彼の震えは全身へと波及し、最終的には俺から遠ざけてくれれば何でも話すとまで言ってくれた。
ここまで怯えられるとなんともし難い気持ちにはなるが、情報を吐いてくれるなら飲み込むとしよう。
あの様子なら嘘の情報を話すとも考えにくいので、例の組織についての情報はある程度集まる事だろう。
組織の本拠地や構成メンバー等の規模感、思想や今行っている事なんかが分かればいいなとは思う。
兎にも角にも俺が居ては怯えて何も進まなくなってしまったため残念ながらお役御免となった次第だ。
目の前で魔力を破裂させたのがいけなかったかもしれない、あるかは分からないが次から気を付けよう。
そんな事があったため今は自身の執務室に戻って来て、竜胆にコーヒを入れてもらい片手間で出来る簡単な書類を片付けながら尋問の結果を待っている所である。
そんなこんなで数時間経っただろうか、尋問の結果を知らせに職員が訪ねて来た。
職員が言うには、あの後俺の予想通りあの後少し落ち着いたらしっかりと喋ってくれたようで、今までの黙秘が何だったのかと思う程情報を吐いてくれたらしい。
情報の精査はまだ終わって無いがようだが、暫定的な情報を持って来てくれた。
組織の本拠地、幹部と思われるメンバー、大まかな構成員の数、そしてその目的。
この目的は決して看過するわけには行けないものだった。
この組織がやろうとしている事はダンジョン災害を再発させる事。
何を馬鹿な事をと思うかもしれないが彼らは本気でそれを目指しているらしい。
どうやらこの組織に所属するメンバーはダンジョン災害で何かしらの不幸に見舞われた面々であるらしい。
その面々にどんな事情があるかわからないし同情もするが、この組織がしようとしている事は新たな不幸を作るのは分かる。
それに不幸に見舞われたのは彼等だけではない。
大多数の人間があの災害の被害に遇い、不幸に見舞われながらも今を懸命に生きて過ごしている。
俺は情報が出そろい次第、組織の鎮圧作戦を提案する事を決めた。




