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カルト集団本部鎮圧戦 3

こうしてゆっくりとだが着実に例の組織への足掛かりを掴んでいくとしよう。



百合(ゆり)が訪ねて来た次の日。

俺は例の男を収監している矯正施設の前に来ていた。


何故俺がこの施設に足を運んだかと言うと今朝送られてきた報告書が原因だ。

その報告書曰く、彼は最初の情報以降は黙秘を続け何も話していないらしい。


いくら重要な情報を持っていそうだとは言え強引な尋問は出来ない。

担当者が困っていたところ俺の名前を出したら何やら反応があったらしく、俺が呼ばれた次第である。


あの怯えようだったので俺が会って大丈夫なのか甚だ疑問ではあるが、話が進まないのでしょうがないと割り切る事にした。

何かしら問題が発生した場合はその時対処する事としよう。


余り気が進まないながら歩みを進め、門を通り施設に入る。

収監されている者が潜行者関係であるためかなり頑丈に作られているそれは、造った土倉(つちくら)曰く、俺の攻撃でも一撃は耐えて見せるらしい。


「対策本部第一部隊の只野(ただの)です。召喚を受け参りました。」

「お話は伺っております。本日はお忙しい中ありがとうございます。直ぐにご案内しますね。」


入って案内の者に声を掛けると、その女性の職員がスムーズに現場に案内してくれた。

尋問室の厚い扉越しのため上手く聞き取れないが何やら話し声が聞こえる事から、今まさに尋問中のようだ。


案内の女性が扉をノックすると中から男性職員が出て来る。

高身長で、服の上からでもわかる筋骨隆々な肉体はかなりの威圧感を感じる。


「第一部隊の只野隊長をお連れしました。」

「ご苦労様です。」


短い会話を交わすと案内をしてくれた女性は踵を返し、来た道を戻って行った。


「隊長殿、わざわざご足労頂きありがとうございます。昨日報告書で知らせた通り、奴はあれ以降何も話そうとしません。反抗的な様子はなく何かに怯えているような様子ですので我々も攻めあぐねています。」

「まあ、組織に所属している者だからな。色々とあるんだろう。取り敢えず話をしてみるよ。」

「よろしくお願いします。」


そう言うと彼は尋問室の厚い扉を開くのだった。

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