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カルト集団本部鎮圧戦

只野 優人の独白 Ⅻ

エリザベスの件があった後、あれから数日経ちゴリさんもこの地を去った。

彼の役目は俺に生き抜くための力を付けさせること。


彼の場合力=腕力なのが何とも言えないが、らしいと言えばらしいだろう。

フクスケ曰く出会った時点で俺がそれなりのレベルに達していた為、還るのは早いだろうとは思っていたとの事。


それでも寂しいものは寂しい。

他の皆もそれぞれの役割を担っている為いつか別れが来る。


その時に取り乱さぬようしっかりと心構えをしておくしかないだろう。

本当に寂しい事だけど…。


今日も朝からウサきちと実戦形式の訓練が終わったら狩りや採集をこなし、やるべきことをこなしていく。

夜にはフクすけに知識を授けて貰い、ムーさんと就寝する。


クロはあんまり一緒にはいないが、狩りの時には顔をだし一緒に行くので近くにはいるらしい。

見つけた時の弱った状態からすっかり元気になって森を走り回る姿は正に猟犬で、獲物をいい感じに誘い込んでくれるためとても助かっている。


クロは骨もバリバリと食べてくれるので片付けの方向でも大助かりで、時折クロでもかみ砕けない骨は俺が回収している。

それ程頑丈な骨ならば他に使い道もあるだろう。


横になりながら腰に付けている黒い石製のナイフを抜き取り眺める。

地下に落ちてきたはずなのになぜかある月光に反射しキラリと光るそれは、初めて拾った時のままの姿だが何処か前にはなかった力強さを感じる。


フクすけに教えて貰った意志を持つ結晶から作られる武器。

それはこの地からの贈り物であり、結晶と共鳴した者しかその力を十二分に発揮できない。


似たようなものを作り出す事や程度が低ければ割と簡単に入手する事も出来るが、共鳴により手に入れた天然のそれは次元が違うという。

しかもこいつはその中でも稀な成長するタイプだという。


曰く、俺が力や知識、精神や魔力等何かしらの要素が強くなる度にこのナイフも形こそそのままだが強くなっていっているらしい。

持ち主の成長と共に強くなる不思議な装備、その源流に近しいものだという。


ナイフを眺めていたら段々と眠くなってきたので、ナイフを鞘に戻し眠りにつく。

心のどこかで俺は、近いうちにこの生活が終わる。


そんな気がしていた。

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