カルト集団ダンジョン事変 あの時攻略部隊に何があったのか1
新年あけましておめでとうございます!
新たな一年が読者様方にとって良い一年になりますように。
ダンジョン対策本部により発令された廃棄予定ダンジョンの完全攻略作戦。
これは例の動画の組織を油断ならないと思った対策本部が調査した結果、廃棄予定ダンジョンに無断で侵入している何者かがいるという事が発覚。
この事は一般に知らされる事はなかったが、作戦を実行する部隊には詳細が語られ箝口令が敷かれた。
その後対策本部のダンジョン攻略部隊は、事務の仕事に多少の支障をきたしているものの順調に指定されたダンジョンを攻略し、ダンジョンの廃棄に成功していた。
その際無断侵入されているダンジョンが更に見つかり、この組織の目的を早く見極めどのような対応をするかを検討しなくてはならないという判断となった。
そして第六部隊の活躍により組織の尻尾を掴める情報がもたらされたその日、筑波山のダンジョンを攻略していた第二部隊のある班にアクシデントが起こる。
「各員注意!情報にないモンスターだ!小隊で固まって動き、確実に倒せ!」
このダンジョンで発見報告の無いサソリ型のモンスターの出現。
事前情報では筑波山ダンジョンに出現するモンスターは強くても危険度Ⅲ程度であり、最後に待ち受けるモンスターも危険度はⅣ程度だろうという予測だった。
「班長!こいつ等思ったより強いです!それに奥から次々に湧いてきてキリがありません!」
「これはまずいな…。一度撤退するぞ!」
数体程度であれば彼等でも問題無く討伐出来ただろうが、最初の数体を相手している間に下から次々に這い上がってくるサソリ型のモンスター。
徐々に押し込まれ、班長である男が撤退の指示を出したのだが少し遅かった。
「班長!敵が多すぎて撤退が困難です!」
「くっ、だがこのままでは…。」
この班長の頭に全滅の可能性が浮かぶ。
時間をかける程囲まれて最悪の状況になる可能性がどんどん高くなっていく。
班長は迫る危機に難しい判断を迫られていた。




