ダンジョン潜行者組織代表対抗戦 4
俺は悟られないように緩みそうになる頬に力を入れて誤魔化した。
そしてそこから更に参加希望者は増え、今目の前に広がる現状に至ると言う訳である。
対抗戦の発表以降、先行者に関する動画サイトのチャンネルや電子掲示板のスレッドが乱立し、SNSでも上位に入る程の盛り上がりのようだ(白金隊長と蜂谷から聞いた)。
発表されてから開催されるまでその勢いは衰える事は無く、寧ろ段々と盛り上がって言っているもよう(蜂谷談)。
その数が増えれば勿論竜胆が不機嫌になるような発言や書き込みをする者が増える訳で…。
とにかくその盛り上がりと予想をはるかに超えた参加人数の多さに、対策本部とギルド連盟は話し合い開催初日を開会式と第一予選を兼ねたイベントにする事にした。
勿論非所属の潜行者達の代表である者にも話は通し、事前にこの運びになる事は了承してもらっている。
その際多少の反対意見があったそうなのだが、この参加人数の多さや管理・運営、その為の費用等の話をしたら口を閉じるしか無かったようで、その後は特に反対はされなかったらしい。
対策本部もギルド連盟もシードや推薦枠は無く等しく予選からなのでそこは納得して欲しい。
それは隊長達にも当てはまるので俺もこうしてここにいる次第という訳である。
「しかしすごい数だなさっきからまた増えてないか?会場を埋め尽くしそうだぞ?」
「そうですね、私達は予選を優先して先に受けられますが一般の参加者は今日中に終わりますかねこれ?」
「何とも言えんなぁ。俺のチームは式に顔を出して最初に手本として予選を受けて終わりだからいいんだが…。内容的にそんなに時間が掛かる訳では無いがチームメンバーによっては時間が掛かるかもな。」
そんな話をしている間にも参加者と観戦者はどんどん入って来ている。
警備や誘導に尽力してくれている第二・第六の隊員達に心の中で感謝しているとまもなく開始しますと放送が入り会場が一瞬静まり返る。
静かになった会場に開会式開始合図の号砲が響いた。




