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元教え子 東 紅 4

こうして俺達は日本三大魔窟の一つ、旧新宿駅ダンジョンへと、遭難者救出のため潜るのだった。



旧新宿駅ダンジョン、当時の新宿駅、バスターミナル諸共を飲み込む形で現れたダンジョン。

基本的には一つの入り口と、(迷路のようになってはいるが)一つのルートで構成しているのに対して、元々の建物の構造からか、世界的に見ても珍しい複数の入り口と無数のルートを備えた魔窟である。


12年経った今でも新しいルートが発見されていて、記録上では未だにその最奥は発見されていない、正しくバケモノダンジョンだがさらに、潜る場所、時期、天候等で中の構造や、難易度が変わるというとんでもない性質を持っており、行きは弱いモンスターと通りやすい地形でスイスイ進んだと思ったら、帰りは強大なモンスターと複雑な地形に帰路を阻まれる。

本当に質の悪いダンジョンだ。


俺たちが潜るのはその中でも一番安定していないと言われる中央入口、ここは世間では不帰(かえらず)のダンジョンとも言われている。

ダンジョンに誘因されたのか、若さ故の無謀か、それとも自己顕示欲に因るものか、原因は不明だが何故こんな所に潜ろうと思ったのか…。


「潜った三名はどうやら承認欲求に飢えてたようですね、彼らの最後の映像の節々にその様な言動が見られます。」

「…要は度胸試しか?人数は分からんが、結構遠くから僅かに人の気配がするな。まだ生存者がいる。」

「その様な認識でまず間違いないかと。私はモンスターの気配しか感じません。流石先生、素晴らしい気配察知能力ですね、惚れ惚れします。」

「揶揄うな。道中は君に任せて大丈夫か?」

「はい!お任せください!結晶装備の適合者で、二つ名持ちの実力をお見せしますよ!」

「それは頼もしいな…。本当に…。」


心の内を読まれた気がしたが気のせいだろう。

そう思いながら俺は、全身からやる気を滾らせ、満面の笑顔の彼女の後に続くのだった。

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